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#002.本切端(ほんせっぱ)

Posted by KINN Tailor on 10.2010 ジャケットの話   0 comments   0 trackback
 最近、ハンドメイドの場合は“袖口を「本切端」にする”…というのが1つの
条件のように言われていますが、これはイタリアの服の影響が強く出ている
のかも知れません。
 勿論、イギリスの服でも空ける場合がありますが、袖口のボタンを1~2
個外して着る
着方がイタリアの流行にあるので、どちらかというとイタリア
の方が本切端にこだわっているように感じます。

 本切端にするかしないかは、お客様の好みで決めていただくことですが、
私共のお客様は半々といった感じでしょうか。
 以前、米国人のお客様で、袖口のボタンは常に「1つで本切端」という方が
いらっしゃいました。
 この方は後に勲三等の旭日章(現在の旭日中綬章)をお受けになり、モーニ
ングドレスを作られたのですが、その時も「袖のボタンは1つ!」とおっしゃる
のです。
礼服の場合は4個が多いのですが…」と申し上げたのですが、「袖口のボタン
は1つあれば充分だ」というお考えで、徹底して1つにされていました。これも
一つのこだわりでしょうね。

 さて袖口の話題ですと、袖口から第一ボタンまでの寸法をどうするか…も、
よく問題になります。
 簡単に説明しますと、イギリス風だと2.7~3cm、イタリア風ですと4cm
ひとつの目安となっています。
 イタリアでは、ボタンの間隔を狭くして、ボタン同士が少し重なるようする
「キッスボタン」というデザインもあり、これで本切端にすることもあります。

 話を本切端に戻しますが、私はお客様がご注文の際にどちらを希望されても、
本切端用に仕上げておきます。これでしたら、後からボタンの穴を空けること
を希望されても対応できるからです。

服飾用語の「切端(せっぱ)」とは袖口のこと指す。
 本切端は、袖口のボタンをかけ外しできるように、ボタンホールを空け、
 穴かがりをしたもののことを云う。


本切端




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プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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