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#39.藍染の絹

Posted by KINN Tailor on 22.2011 生地の話   5 comments   0 trackback
 「藍染」というと、日本の伝統的な技術を使って染め上げた美しい藍色、
そして「和物」を想像されるのが一般的かと思います。
 私はあるご縁があって、もう随分前から「藍色の絹地」を扱っています。

 あるお客様が和服用に織られた絹の見本をお持ちになり、「これでジャケ
ットを作りたい」とおっしゃられたがきっかけでした。
 最初は「和服用の絹」との説明でしたので、実物の生地が届いて「藍染」
ということが分かった時にはちょっとびっくりしました。
 そもそも和服用ということは、幅が55㎝位しかありませんから、それで
ジャケットを作るとなると、通常時よりも1.5m程余分に買って頂かなけれ
ばならず、ましてや藍染となると、かなり贅沢なものだな…と思いました。
 生地はとてもしっかりしていましたし、色も大変美しく、まさに、"藍色"
でした。
 そのお客様は、舞台でお仕事をなさる方でしたので、この独特の美しさに
引かれてジャケットの注文に至ったのではないかと思います。

 その後、個人的にもこの生地に大変興味を抱きましたので、お店を訪ねて
色々と話を聞いてみました。
 すると、この絹は今では作り手が減ってしまい、存続が危うい状況だった
のを、そのお店のご主人自ら職人さんを集めて何とか続くようになさった…
ということが分かりました。
 そして、どうせ作るなら出来るだけ良い物を…と考えて藍で染めることに
したのだそうです。
 更に、和服だけでなく洋服の生地としても使ってもらいたい…とのご希望
もお持ちでした。
 そこで、洋服は55㎝幅ではうまくないので、何とか75㎝幅(普通の洋服地
の半幅)まで広くなりませんか?ということと、藍だけではなく別の色も染
めてはどうか?と提案してみました。
 染めについては「あくまでも藍染めを守っていきたい」との強いお考えを
お持ちでしたので実現しませんでしたが、幅については織屋さんと相談して
下さり、今では75cmになっています。
 この布は、材料の糸は鹿児島で作られ、その後徳島へ渡り藍染をします。
現在の色ですと、藍ガメで40回位染めて色を出すそうです。
 それから八王子の織屋さんで織り上げるそうで、日本を股にかけて生地が
仕上がってくる…という感じです。
 今のところ「繻子目、小綾、杉綾」の三種が織られています。絹ですから
丈夫さや、価格の問題がありますが、日本古来からある絹織物をしっかりと
守り、他に類を見ないほど素晴らしい藍染めにこだわる
など、ずっと続いて
欲しい商品だと思います。

      藍絹 その二* 藍絹 その一*
     ※この藍色の美しさを見て、一目で気に入るお客様も少なくない

はじめまして

寸法お任せ
芯なし(7もしくは9折)

ハンドメイドネクタイは可能でしょうか

2011.08.22 21:03 | URL | #- [edit]
お問い合わせありがとうございます。
現在うちで使用している藍染めの生地は、
張りが強くネクタイには向かないと思います。
メーカーへネクタイ用の生地を作っているか
問い合わせようとしましたが、現在夏季休暇中でした。
お返事は9月上旬になります。
宜しくお願いいたします。
2011.08.23 11:14 | URL | 服部 晋 #- [edit]
着物の生地でスーツを作ることができたらなと思っていましたが、実際に作っている人がいるのですね!
2011.08.29 16:34 | URL | 通りすがり #- [edit]
コメントありがとうございます。
和服用に織られた絹を使用して洋服を作ったのはこの「藍染の絹」が初めてでした。
仕立ててみて、思ったよりも伸縮性があったのがとても良かったのと幅を洋服用に
して頂けたので他のお客様にも勧めやすくなりました。
今までに5着程仕立てました。

今後とも宜しくお願いいたします。
2011.08.30 10:57 | URL | 服部 晋 #- [edit]
 先日お問い合わせ頂いた、ネクタイの件です。
藍染屋さんに問い合わせをしたところ、特にネクタイ用の生地は
織っていないとのことでした。
今の生地ですと、7折、9折には少々厚すぎて無理なのではないか、
とのことです。
芯を入れた普通のネクタイでしたら可能ですので、ご希望の場合は
お問い合わせ下さい。
宜しくお願いいたします。
2011.09.12 11:14 | URL | 服部 晋 #- [edit]


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プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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