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#38.Equality:その弐

Posted by KINN Tailor on 15.2011 Equality   0 comments   0 trackback
 今年3月に新しく始めたプレタポルテ「Equality」は、お陰さまで多くの
方々に好評価を頂き、順調にご注文を頂戴している状況です。

 お客様からよく「Equalityでスーツはやらないのですか?」とか「パンツ
はないのですか?」というご質問を頂きます。
 もともと「Equality」のコンセプトの一つに、最近の傾向で普段着る服や
会社に着ていく服がどんどんカジュアルになっていることや、スーツを着る
人がめっきり減ってきたことを踏まえ、"カジュアルなパンツの上にお洒落な
ジャケットを着て頂きたい"
…ということがありました。
 ですから次に始めるプレタは、ジャケット専門に…ということを基に企画
がスタートした訳です。

 企画中に「パンツもやるか?」という話も出ましたが、実はパンツはとて
も難しい問題があるのです。
 ジャケットとパンツを比較しますと、何となくスーツのメインはジャケッ
トで、パンツは付いてくるもの…という印象があるのではないでしょうか。
 勿論ジャケットは、作る工程もパンツより多いですし、見た目の問題から
も、どうしてもメイン・主役ということになると思います。
 ところが、実際に履き心地が良く、見た目も良いパンツを作るのはとても
大変なのです。
 ジャケットに比べてパンツの難しいところは、まず、足が左右に分かれて
いて
(当たり前ですが)別々に動く…ということです。そして、立ったり、
歩いたり、座ったりしゃがんだりします。更に、お尻や脚の形に合わせて、
パンツが綺麗に落ちるよう"くせ"を取らなくてはなりません。
 ジャケットはサイズが合えば、それで一応の形は出ますし、動くのは両腕
が主で、しかも間に身頃を挟んでいる…ということで、動く箇所同士が繋が
っているパンツ
とは大きく違うところなのです。
 またジャケットでは、今まで手縫い中心だった箇所を要所以外ミシン
縫いにすることでかなり工程を省くことも出来たのですが、パンツの場合、
手縫いの工程を省くと、フィット感やライン等、私共の良さが損なわれて
しまい兼ねないので難しい…という結論に至りました。
 ですから当面、何か画期的な方法が見つかるまでEqualityでのパンツは控
えるつもりです。

 最近、ジャケットをEquality、パンツをオーダーにしてスーツを注文され
たお客様がいらっしゃいました。・・・これも一つの新しいスタイルになる
かな?とも思っています。
 秋からはカシミヤを使ったコートを始める予定です。準備が整いましたら、
ホームページでご紹介しますので、今後とも宜しくお願い致します。


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プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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