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#394.トラブルが出た時の対処の仕方 パンツ編 その参

Posted by KINN Tailor on 28.2019 補正の話   0 comments   0 trackback
 前回に引き続き、問題の解説をします。

Q2)腰掛けたり、しゃがんだりすると腰帯の後が下に下がってしまう。

Q3)パンツのサイズが小さい訳ではないのに、歩きにくい。
  (足が前に出にくい・階段を上がる時に脚が上がりにくい)

⇨A:Q2とQ3は同じ対処法になります。
 椅子に座る時や歩いたり、階段を上がる時には必ず「膝を曲げる」という
動作をします。そうしますと、(下図に示したように)お尻から膝裏までの
長さが長くなります。
パンツ参**

 座ると腰帯が下がってしまうのも、脚が前に出ず歩きにくいのも、後身頃
の長さが足りていない
…という事が原因と考えられます。
 …かと言って、曲げた時の長さに合わせて作ってしまうと、普通の姿勢…
つまり立っている時に「余り」が出てしまう為、見た目が悪くなってしまい
ます。

【直し方】
・解決法は、曲げた時に必要な長さを、長さだけでなく「膨らみ」として
仕上げる事です。
< 

*私は、パンツを製図する際に、前身頃に比べ後身頃を4cm程長くします。
 その内3cmは腰の深さ分、残りはクセ取りによって膨らみとなる分です。
*パンツの太さに関係なく(極端に細い場合は別)、クセ取りをしないと、脚
 の動きにパンツがついてこないので、とても歩きにくくなってしまいます。
〜何度も書いていますのでお判りかと思いますが、「クセ取り」はパンツの
 落ちを綺麗にするだけでなく、動き易くする為の不可欠な作業です〜
くせ取り**
*問題として残るのが、腰帯の高さ…つまり「深さ」です。
 最近は少し良くなってきたようですが、一時期はとても腰の浅いパンツが
 流行りました。今でもそういったデザインを好まれる方も多いので、これ
 ばかりはどうにもなりません。
*腰を浅く作れば、座ったりしゃがんだ時に腰帯が下がり、シャツが出てし
 まったり、肌が見えてしまう事になります。
 この問題は・・・年齢と共に解決する?かも知れませんね。

〈つづく〉


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プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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