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#388.トラブルが出た時の対処の仕方 その参
解説の続きです。
Q3)襟の横に下図のようなシワが出る。

⇨A:これは肩のイカリが強い、もしくは前肩である…という事になります。
【直し方】
・イカリ肩だけの場合は、後ろ身頃は直さず、前身頃の肩先をイカらせます。
・前肩の場合は、基本的にイカリ肩であり前肩という事になります。
前身頃の肩先をイカらせるだけでなく、襟元も起こします。
更にアイロンで肩をねじり、図a.の所が浮くようにクセを取ります。
・後身頃は、肩幅を広げ糸を入れてイセ込みます。
更にアイロンで肩全体が前に向くようにクセを取ります。

イカリ肩、前肩は日本人にとても多い体形です。
まずトラブルが出ないようにする為には、採寸をする際に、その人が前肩
かどうか…よく観察する事が大切です。
前肩の人の場合、襟元から肩先を手で触ってみると、背中側が丸く、前側
がしゃくれている事がわかると思います。
採寸の際に前肩かどうかがわかれば、パターンを作成する際にその情報を生
かす事ができます。
しかし「思っていたよりも肩がイカっていた」「採寸時は姿勢が良かった
が、実際に服を着ていつもの姿勢になったら、シワが出た」等々、予期せぬ
事は色々と起きるものです。
長年の経験から行なっている事ですが、私は採寸の時に「この方はいつも
より姿勢を良くしているな・・」と思った時は、採寸に時間を掛け、自然な
姿勢になるのを待つようにしています。
そして、仮縫いが終わる迄は肩周りの生地を多めに残しておく…という事
を必ずします。肩周りに生地が付いていれば、何かあっても問題なく直す事
ができるからです。
既製服の場合は、残念ながら肩に余分な布は付いていない筈です。少しで
も直したい場合は、(大変な作業になりますが)襟元を下げ、アイロンで、
できるだけ肩先が前を向くようにクセを取るようにします。
Q4 以降の解説は、次回(8月5日予定)行います。
〈つづく〉
Q3)襟の横に下図のようなシワが出る。

⇨A:これは肩のイカリが強い、もしくは前肩である…という事になります。
【直し方】
・イカリ肩だけの場合は、後ろ身頃は直さず、前身頃の肩先をイカらせます。
・前肩の場合は、基本的にイカリ肩であり前肩という事になります。
前身頃の肩先をイカらせるだけでなく、襟元も起こします。
更にアイロンで肩をねじり、図a.の所が浮くようにクセを取ります。
・後身頃は、肩幅を広げ糸を入れてイセ込みます。
更にアイロンで肩全体が前に向くようにクセを取ります。

イカリ肩、前肩は日本人にとても多い体形です。
まずトラブルが出ないようにする為には、採寸をする際に、その人が前肩
かどうか…よく観察する事が大切です。
前肩の人の場合、襟元から肩先を手で触ってみると、背中側が丸く、前側
がしゃくれている事がわかると思います。
採寸の際に前肩かどうかがわかれば、パターンを作成する際にその情報を生
かす事ができます。
しかし「思っていたよりも肩がイカっていた」「採寸時は姿勢が良かった
が、実際に服を着ていつもの姿勢になったら、シワが出た」等々、予期せぬ
事は色々と起きるものです。
長年の経験から行なっている事ですが、私は採寸の時に「この方はいつも
より姿勢を良くしているな・・」と思った時は、採寸に時間を掛け、自然な
姿勢になるのを待つようにしています。
そして、仮縫いが終わる迄は肩周りの生地を多めに残しておく…という事
を必ずします。肩周りに生地が付いていれば、何かあっても問題なく直す事
ができるからです。
既製服の場合は、残念ながら肩に余分な布は付いていない筈です。少しで
も直したい場合は、(大変な作業になりますが)襟元を下げ、アイロンで、
できるだけ肩先が前を向くようにクセを取るようにします。
Q4 以降の解説は、次回(8月5日予定)行います。
〈つづく〉
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コメントありがとうございます。
非公開で解答を受け取られたい場合は、アドレスをお知らせ下さい。
もしくは、kinn_tailor@w6.dion.ne.jpまでご連絡下さい。
解答を公開して良い場合は、その旨お知らせください。
(お名前は非公開にします。)
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コメントありがとうございます。
前肩の補正で怒り肩にすると、アームホールが大きくなり過ぎないか?
という質問を頂きましたので解答します。
私のブログでの説明が足りなかったかも知れません。
既製服を直す場合ですが、もし肩先に布が入っていて、肩先を上げることができたとしても
アームホールを小さくすることは、まずできませんので(アームホールには布が入っていない)
「肩先を上げる補正」は向いていません。
既製服の場合は、ブログにも書きましたが、肩先を上げるのではなく、襟元を下げて
アイロンワークである程度前肩になるように補正する方法をお勧めします。
既製服ではなく、仮縫い段階で補正をする場合は、肩先を上げるだけでなくアームホールも
調整して、アームホールが大きくなり過ぎないようにします。
ご質問にあった、撫で肩の前肩は撫で肩に裁たない方が良いとありましたが、
私は撫で肩の前肩に裁ちます。
また、前肩だとストラップが長く、ありましたが、前肩でもストラップは長くなりません。
この2点についてご質問がある場合は、kinn_tailor@w6.dion.ne.jpへご連絡下さい。
前肩の補正で怒り肩にすると、アームホールが大きくなり過ぎないか?
という質問を頂きましたので解答します。
私のブログでの説明が足りなかったかも知れません。
既製服を直す場合ですが、もし肩先に布が入っていて、肩先を上げることができたとしても
アームホールを小さくすることは、まずできませんので(アームホールには布が入っていない)
「肩先を上げる補正」は向いていません。
既製服の場合は、ブログにも書きましたが、肩先を上げるのではなく、襟元を下げて
アイロンワークである程度前肩になるように補正する方法をお勧めします。
既製服ではなく、仮縫い段階で補正をする場合は、肩先を上げるだけでなくアームホールも
調整して、アームホールが大きくなり過ぎないようにします。
ご質問にあった、撫で肩の前肩は撫で肩に裁たない方が良いとありましたが、
私は撫で肩の前肩に裁ちます。
また、前肩だとストラップが長く、ありましたが、前肩でもストラップは長くなりません。
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