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#375.十干十二支の話 その壱

Posted by KINN Tailor on 04.2019 干支の話   0 comments   0 trackback
 今年、平成31年は「猪(イノシシ)年」です。
 最近は西暦で表記するカレンダーや文物が増えましたので、日本式の物で
ないと仲々お目に掛かれませんが、干支の所は「己亥」(つちのと・ゐ)と
ある筈です。これは「十干十二支(えとじゅうにし)」という暦の一種です。
若い方も「丙午(ひのえうま)」とか「五黄の寅(ごおうのとら)」 という
言葉は聞いた事があるのではないでしょうか。

 私は今年で89歳になりますので、かなり昔の話になりますが…私が小学校
へ入学する頃は、成績表の評価には「甲乙丙(こう・おつ・へい)」が使わ
れていました。また新書などの発売日は「昭和⚪︎⚪︎年」ではなく「昭和己亥
⚪︎⚪︎年
」と、"十干十二支"を間に挟んだ表記になっていたものです。
 これらの事からもおわかりのように、私の子供の頃にはこの"十干十二支"
が広く一般的に使われていました。今でも十二支の方は残っていて、自分の
干支を知らない方は殆どいらっしゃらないと思います。

 子供の頃、この十干十二支に興味が湧いて少し勉強したことがあります。
(ここからは私独自の見解ですので、専門の方からはご指摘を受けるかも知
れませんが、概ね合っているのではないか…と思います)。

 十二支は「(ね)」から始まり今年の「(い)」まで12種類の動物
で構成されています。十干の方は「甲(こう きのえ)、乙(おつ きのと)、
丙(へい ひのえ)、丁(てい ひのと)、戊(ぼ つちのえ)、己(き つち
のと)、庚(こう かのえ)、辛(しん かのと)、壬(じん みずのえ)、癸
(き みずのと)」という10種類から成っています。これは、「木、火、土、
金、水」
という世の5つの要素を、表と裏に分けて当て嵌めたものです。
 神社などで配っている暦を見ると、日ごとに「きのえ いぬ、きのと ゐ…」
となっていますから、全ての数え方の基準となっているようです。この十干
(10種)と十二支(12種)を組み合わせていくと、ちょうど60年で一回り
するので、61歳で還暦(かんれき)となり、もう一度生まれ変わったという
意味でお祝いをする習慣がある訳です。
 つまり"人生は60年で一回り"と考えていたのでしょう。多くの企業で定年
は60歳
としていたのも、この暦の影響があったのだと思われます。

🔳暦                🔳暦 日ごと
暦  暦 日ごと
・神社で配っている暦      ・日ごとに十干十二支が割り振られている 

🔳サイン 
サイン
・昔は年号の代わりに十干十二支を書く習慣もあった
「己羊 きのと・ひつじ 8月13日」


 さて、この続きは次回・・・。

〈つづく〉


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プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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