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#374.ショールカラーの話

Posted by KINN Tailor on 21.2019 襟の話   2 comments   0 trackback
 本ブログの読者の方から「ショールカラー」についての質問を頂きました。
ショールカラーの襟とその見返しの描き方について…という内容でしたので、
今回はその説明をさせて頂きます。

 まず襟の描き方ですが、これは普通の描き方と基本的には同じです。
 違いは、襟の刻みがない事ですので、普通に襟を描いてから外側のライン
を延長
し、ラペルと繋げれば良い訳です。
ショールカラー1

 次に見返しです。ショールカラーはラペル~襟に縫い目はありませんので、
見返しはその部分を繋げておかなければなりません。

 一般的なショールカラーの見返しは、ラペルと襟が繋がった物を左右一枚
ずつ
(普通のジャケットと同様に)描き、襟の中心で繋ぐようにします。
 私は、襟の中心の繋ぎ目が後ろから見えるのが気になるので、襟と左右の
ラペルが付いた見返し
を掛けます。この場合、見返しを掛けるのは肩が入り、
後身頃まで付いてから掛ける事になります。
 具体的には、図のようにラペル(釦の下辺りまで)と襟が繋がった見返し
を1枚
釦の下から裾までの見返しを2枚取ります。

ショールカラー2

 実際に見返しを掛ける際には、襟の部分はカーブしていますので、それを
想定して描かなくてはなりません。ここが一番のポイントになります。
 つまり…見返しが繋がっている為に、返した時に斜めに引っ張られてシワ
が出易くなるのです。これを防ぐ為には、見返し側の襟の角度が非常に重要
になる訳です。
 私がお勧めする方法は、後身頃が付いた実際のジャケットを使って見返し
を描く方法
です。これですと襟が付いていますので、平らに置くと襟が自然
にカーブしますので描き易い筈です。
 ラペルと襟が繋がった見返しは、生地を沢山使う事になりますし、綺麗
に掛けるのには少々技が必要ではありますが、やはり襟の後側に継ぎ目が
ない方が美しい
ので、私はこのやり方にしています。

      *   *   *   *   *   *

 長年仕事をしていますと、自分が日々やっている事が当たり前・・・と
いう感覚になり、皆さんの疑問…お聞きになりたい事が分かりにくくなり
ます。
 今回"ショールカラーの見返し"についてのご質問を頂き、自分のやり方
が特殊である事を思い出しました。
 今後もこのようなご質問があれば、できる限りお答えしようと思います
ので、遠慮なくお寄せいただければ・・・と思います。

ショールカラーの解説とてもわかりやすく書いていただきありがとうございます!

解説を読み、実際掛けてみると上手くいきました!
服部大先生のおかげです!本当にありがとうございました!

2019.02.04 22:16 | URL | 大阪モード学園 藤原 #- [edit]
コメントありがとうございます。
見返しが上手く掛かって良かったです。
今後とも宜しくお願いします。
ありがとうございました。
2019.02.05 08:34 | URL | 服部 晋 #- [edit]


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プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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