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#349.ビキューナ(Vicugna)

Posted by KINN Tailor on 15.2018 生地の話   0 comments   0 trackback
 あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。

 今年は例年以上に寒さが厳しい気がします。そこで2018年最初ブログ
は、高級コート地として知られている "ビキューナ"について話したいと思い
ます。

 オーバーコートに使われる生地は様々あります。昔の生地は、重さが少な
くとも700g(/平方ヤード)、物によっては800gもありました。
 今は、グラム/平方メートル(1㎡あたり◯◯g)で表示してありますから、昔
の方が表示してある重さが今よりも重かった(約1.2倍)事になります。
 最近は、どちらかと言うと重いコートは敬遠されているようです。では、軽い
コート地
は?…と言えば、まず思い浮かぶのが "カシミヤ"(cashmere)では
ないでしょうか。
 カシミヤは、カシミール地方のカシミヤゴート(山羊の一種)の毛を使った事
からその名が付いたと言われていますが、最近はモンゴルで獲れるカシミヤ
の方が有名かも知れません。
 他には、"キャメル"(camel)や"アルパカ"(alpaca)等がありますが、何と言
っても高級な生地としてで有名なのが "ビキューナ"でしょう。

 ビキューナは南米ペルー産の山羊の一種で、毛の色は所謂ラクダ色です。
この毛をそのまま活かした生地が「ナチュラルカラー」と呼ばれ特に珍重され
ています。ただ、ビキューナは生産量がとても少ないため価格がグッと⤴︎・・・
と言うか、大変高価になります。
 「ビキューナの生地を使って…」と言うご注文は、そう滅多にある事ではない
のですが、昨年末に一着頂戴しました。
 
◾️ビキューナ裁断の様子
ビキューナー1**

カット4**

*ご依頼されたお客様は、「生地の味を楽しみたいので、できるだけ余分な
 物を取り除いたデザインで」と仰られて、ポケットも作らず、本当にシンプル
 なダブルのロングコートにされました。



◾️仮縫い〜完成

仮縫い3**

ビキューナーコート完成**

*風合いと言い、光沢と言い…、それは素晴らしいコートに仕上がりました。

      *   *   *   *   *   *

 ビキューナの産地ペルーといえば・・・実は私共の店のすぐ近くにペルー
大使館
があります。ある日、その前を通りかかったら、何やら展示会を催し
てしていました。何となく興味が湧いて中に入ってみましたところ、ペルーの
特産品など展示していましたが、さすがにビキューナはありませんでした。
 説明員の方にビキューナの事などを質問したりしましたら、「今日は残念
ながらビキューナはありませんが、せめてこれでもお持ち下さい」と、可愛
アルパカの置き物をお土産にくれました。↓↓↓

◾️アルパカの置き物
アルパカ**


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プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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