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#343.特殊な体形について その8
今回から、製図について説明していきたいと思います。
まず最初に、一般的な体形の方の、斜辺裁断を使った後身頃の製図を説明
します。
【図 A】

・O=起点 O~B=鎌深 N~W=背丈 N~L=上着丈
・B~2=ブレード寸法の1/2 2~3=3.5cm
ここで、斜辺寸法を使って背の製図をします。
・B~Z=底辺 Z~N=内側斜辺 Z~S=外側高さ B~S外側斜辺
・N~6=B/8 6~7=2cm 7~8=N~7の1/3
これで後身頃の肩周りの製図ができます。
一般的な体形の方はこのように製図をして、そのパターンを使って左右同
じ形になるように裁断します。
また、どちらか片方の肩が下がっている場合は、この基本的な製図に補正
を施します。
【一般的な補正】

例えば…右肩下がりだったとしますと、普通は7~8mm程度、多い時で
1cm位を図のように下げ、下げた分だけアームホールを深くします。
ところが、この方の場合は左右差がとても大きいので、補正という範囲で
は上手くいかないと思い、後身頃と襟の製図を左右別々に行う事にしました。
【図 B】

まず左の後身頃を描きます。
それを元にして右側を描いていきます。
①採寸の際に脇の周りにテープを巻いて、脇の高さがどれ位違うかを計って
みました。すると、右の脇が2.5cm下がっていましたので、Zを2.5cm下げてZ′
とします。
②それに伴い、Bを2.5cmの半分の量1.25cm下げてB' とします。
(ZとZ' は繋がっている線なので、その中間点であるBも下げてB' とする)
③B' とZ' を結び、その線を斜辺寸法の底辺として、背中の製図をします。
④すると、NはN' となり、B' と結ぶとかなりカーブした線になります。
⑤襟ミツ、肩の線も図のように右に下がります。
⑥脇の長さは左右違いますが、それ以外のB線(胸のライン)より下は左右
同じに製図します。
右側の背中がかなり強いカーブになっていますが、左側の背中に合わせて
縫い合わせアイロンをかければ、つれたりする事なく綺麗に仕上がります。
次回は、前身頃と襟の製図の説明をします。
〈つづく〉
まず最初に、一般的な体形の方の、斜辺裁断を使った後身頃の製図を説明
します。
【図 A】

・O=起点 O~B=鎌深 N~W=背丈 N~L=上着丈
・B~2=ブレード寸法の1/2 2~3=3.5cm
ここで、斜辺寸法を使って背の製図をします。
・B~Z=底辺 Z~N=内側斜辺 Z~S=外側高さ B~S外側斜辺
・N~6=B/8 6~7=2cm 7~8=N~7の1/3
これで後身頃の肩周りの製図ができます。
一般的な体形の方はこのように製図をして、そのパターンを使って左右同
じ形になるように裁断します。
また、どちらか片方の肩が下がっている場合は、この基本的な製図に補正
を施します。
【一般的な補正】

例えば…右肩下がりだったとしますと、普通は7~8mm程度、多い時で
1cm位を図のように下げ、下げた分だけアームホールを深くします。
ところが、この方の場合は左右差がとても大きいので、補正という範囲で
は上手くいかないと思い、後身頃と襟の製図を左右別々に行う事にしました。
【図 B】

まず左の後身頃を描きます。
それを元にして右側を描いていきます。
①採寸の際に脇の周りにテープを巻いて、脇の高さがどれ位違うかを計って
みました。すると、右の脇が2.5cm下がっていましたので、Zを2.5cm下げてZ′
とします。
②それに伴い、Bを2.5cmの半分の量1.25cm下げてB' とします。
(ZとZ' は繋がっている線なので、その中間点であるBも下げてB' とする)
③B' とZ' を結び、その線を斜辺寸法の底辺として、背中の製図をします。
④すると、NはN' となり、B' と結ぶとかなりカーブした線になります。
⑤襟ミツ、肩の線も図のように右に下がります。
⑥脇の長さは左右違いますが、それ以外のB線(胸のライン)より下は左右
同じに製図します。
右側の背中がかなり強いカーブになっていますが、左側の背中に合わせて
縫い合わせアイロンをかければ、つれたりする事なく綺麗に仕上がります。
次回は、前身頃と襟の製図の説明をします。
〈つづく〉
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