Loading…

340.特殊な体形について その五

Posted by KINN Tailor on 18.2017 採寸の話   0 comments   0 trackback
 それでは、実際に「斜辺裁断」用の採寸をしてみます。

①高さ
斜辺採寸1
・鎌深は既に計ってありますのでその数字を利用します。

②底辺
斜辺2
・鎌深の下のポイントから脇(肩先から真っすぐに降りてきた所)迄。

③肩の高さ
斜辺3
・脇から肩先迄を計ります。

④内側斜辺
斜辺4
・脇からソケットボーン迄。

⑤外側斜辺
斜辺5
・鎌深から肩先迄を計ります。

 普通は片側だけ採寸しますが、この方の場合は差がかなりありそうでした
ので、両側計りました。すると外側斜辺は左に比べて右が1cm少なく内側
斜辺は右が2cmも少ない
という結果になりました。
斜辺イラスト
 つまり、左肩に比べて右肩が下がっている為に外側斜辺が短くなり、右の
肩甲骨の膨らみが少ない為に内側斜辺が少ない
事がわかります。
   斜辺数値

 よくあるケースでは…肩のどちらかが下がっている、またはスポーツなど
の影響で、どちらかの肩に筋肉が余計に付いている・・・などで、このよう
な場合は肩線の位置を調整する事で概ね解決します。
 しかし今回の場合は、肩の位置が違うだけでなく腕の付け根の位置も違う
事がわかっていました。更に、今回の採寸によって肩甲骨の膨らみ方に差が
ある
事もわかりました。つまり、肩甲骨を含めた肩の大きさ(形)が左右で
かなり違う
という事なのです。
 これらの事から、後身頃と襟の製図は、左右別々に行う必要がある事が
わかりました。

〈つづく〉





  • password
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://kinntailor.blog98.fc2.com/tb.php/453-9624032e

プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

カウンター

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR