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#334.望遠鏡の話 その弐

Posted by KINN Tailor on 10.2017 懐かしい話   0 comments   0 trackback
 模型コンクールの賞品として貰った望遠鏡は・・・その後、早速御殿場
持って行き、使ってみる事にしました。

 当時の私は、望遠鏡については「倍率」の事位しかわかりませんでしたが、
その望遠鏡は5~7倍はありそうでしたので、大いに期待して、夜にまず
見てみました。
 いつも何となく兎みたいな形に見えていた所が、少しハッキリ大きく見え
たので、「なるほど、面白い」と思いましたが、翌日の昼間に箱根山を見て
みたところ、乙女峠の所に何故か1本だけ生えている木が、実に良く見えた
事の方が興奮しました。
 やはり兎みたいな影よりも、遠くにある実際の木の方が現実的で感動した
のかも知れません
箱根山

 まだ中学生だった事もありましたが、"賞品"にかなり期待をしてしまった
ところがありましたので、「いつもよりは見えたけど、それ程大した物でも
ないな」・・・という気持ちになってしまいました。
 ただ、その残念な気持ちが逆に"望遠鏡への興味"へと変わって行き、少し
調べてみたくなりました。
 丁度、『子供の科学』の出版社から、中学生に向けた望遠鏡に関する本が
出ていましたので、買って読んでみました。

 すると、色々な事がわかってきました。まず…私が貰った望遠鏡は「屈折
望遠鏡」
で、対物レンズで集めた遠くの光を、接眼レンズで拡大する仕組み
でした。
 本には、それとは違う種類の「反射望遠鏡」の事も書かれていて、これは
レンズの代わりに「反射鏡」を使う方法で、屈折望遠鏡よりも見易いという
事でした。屈折望遠鏡の場合は後側から覗きますが、反射望遠鏡は本体の横
から
覗いて見ます。
 まずその事に惹かれましたが、私が一番興味を持ったのは「素人でも作れ
る」
と書いてあった事なのです。
 本によると・・・対物レンズは星なら星の光を通して像を作る訳ですから、
レンズの両面が綺麗に磨かれていないと駄目なのですが、反射鏡は光を通す
訳ではないので、片面だけ綺麗に磨かれていれば良く、作るのがずっと楽だ
・・・という事らしいのです。

望遠鏡

 そして、私位の少年が手に持った反射望遠鏡を覗き込んでいるイラスト
載っていて、それがいかにも楽しそうだったので、「それじゃ、一つやって
みるか!
」と思ってしまったのです。

 今思えば出版社の思う壺だった訳ですが、材料も販売していましたので、
それさえ買えば簡単に作れる・・・というのも魅力でした。
 すぐに材料を取り寄せてみると、直径10cm位の丸くてやや厚いガラスの
板が2枚と研磨剤、そして作り方の説明書が届きました。
 その日から暫くの間、反射鏡作りに熱中する事になったのです。

〈つづく〉


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プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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