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#325.スポーツジャケットの仕立て その二十一

Posted by KINN Tailor on 24.2017 ジャケットの話   0 comments   0 trackback

 前回…下襟が付きましたので、今回は上襟を掛けていきます。

①型紙に細工をする
1型紙に細工
・襟の端に真っ直ぐに地の目を通すため、型紙に切込みを入れます。

②上襟を裁つ
2上襟を裁つ
・背中の柄と合うように中心を決め、地の目に沿って線を引きます。
・型紙を当てて描いていきます。襟の身頃側は余分な生地を付けて裁ちます。


③アイロンでクセを取る
3アイロンでクセ取る
・本来の襟はカーブしていますが、地の目を通すために直線に裁ちましたので、
 アイロンで元のカーブに合うようにクセを取っていきます(折り目から上だけ)。
・襟の真ん中が山になり、一度下がってからまた端が上がるように・・・

3アイロンで2
・クセが取れたら、襟の外側を折り押さえます。
・上襟の準備が整いました。


④上襟を掛ける
4上襟をかける
・余分な芯とカラークロスをカットして、襟の形を整えます。
・中心に合わせ、肩から反対側の肩までを柄を合わせて躾で止めて行きます。

4上襟を2
・次に、上襟の端と芯の端に合わせて止めます。
・肩の辺りに来ると、上襟に余りが出ます(型紙に切り込みを入れて拡げて
 裁っているので、長くなっています)。

4上襟を3
・余っている所の両側を手で持ち、外側が丸くなるように手を寄せます。
 そうすると余っている生地が自然と馴染みますので、その状態で止めます。
・…外側が止まりました。

4上襟を4
・続いて、端を折ってカラークロスに挟んで止めます。
・アゴグリや身頃側も止めていきます。


⑤仕上げる
5仕上げる
・止めた所を地縫い糸でからげて、最後に襟の端を折り返して止めます。
5仕上げるの2
*また着てみました。 
 もう春になってしまいましたが、仕上がるのが楽しみです。


上襟を長めに裁つ理由は色々ありますが、一番分かりやすいのは、襟の
 一番外側に付く・・・つまり芯よりも外側を覆うので、少なくともその
 分は長く
ないと綺麗に掛からない・・・という訳なのです。

 さて、次回からは袖作りに移ります。

〈つづく〉


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プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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