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#312.スポーツジャケットの仕立て その九

Posted by KINN Tailor on 23.2017 ジャケットの話   0 comments   0 trackback
 暫くお休みしていましたが、スポーツジャケット仕立てを再開致します。
 今回は、芯据えです。


㉔芯据えの準備
新据え1ポケット**
・ポケットができ上がったところで、芯を据えます。

㉕芯据えスタート
芯据え2スタート
・芯側の2本のダーツの間に、表身頃のダーツが来るように重ねます。

㉖縦に入れる
芯据3縦に入れる
・まず、ダーツの所を止めて行きます。
・ダーツやポケットなどを作った関係から、地の目が歪んでいるので、ここ
 では縦地の目が真直ぐになるように気をつけながら糸を入れます


㉗よくしごきながら、止めていく
芯据え4,5扱く〜端まで
表身頃がたるまないように、手でよくしごきながら止めて行きます。
※表身頃に対して芯地の方がゆとりがある方が良い。その為に芯を大きめに
 作っている。


㉘反対側も処理する
芯据え6反対側
・端まできたら反対向きにして、下方向へ糸を入れます。
※この縦に糸を入れる作業が一番大切で、きちんと糸が入れば芯据えの60%
 は成功。


㉙前の処理
芯据え7,8,9返り線〜
・続いて返り線の所と端から少し入った所に糸を入れて行きます。
*既に縦の地の目は通っているので、ここからは横の地の目を意識する。
 縦地に対して横地が垂直になっているか…を確認しながら糸を入れる。


㉚肩からアームホールにかけての処理
芯据え10,11アームホール〜
・次に肩からアームホールの前の所を止めていきます。
 肩には後からパッドが入るので、その部分を避けて入れます。
※このアームホール前(脇の所)はとても大切です。横の地の目は前側より
 も上がっていて良いので、しっかり引っ張って据えます


㉛裾までを処理する
芯据え12,13確認〜
・芯の位置を確認しながら、裾まで糸を入れます。

㉜芯が仕上がる
新据え14終わり**
・芯が据え終わりました。


 芯を据える時は、縦の地の目横の地の目をしっかり意識しながら止めて
いかなければなりません。
芯据えイラスト**
 ㉚で説明しましたが、アームホール前の横の地の目の止め方は注意が
 必要です。
 「前側よりも脇が上がるように」…と書きましたが、これをきちんとしないと、
仕上がった時に脇が下がった服に見えてしまいます。
 また服飾業界以外の方は、芯は表地の下にあるので、表地よりも小さい方
が良いように思われるかも知れませんが、実際は逆で、表地に対して芯が
たっぷり入っていなければなりません。
 芯の方が大きい方が表地が常に張るようになるので綺麗に仕上がるのです。


 次回は「お台場作成」に進みます。


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プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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