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#308.スポーツジャケットの仕立て その八

Posted by KINN Tailor on 19.2016 ジャケットの話   0 comments   0 trackback
 今週は、芯作成の続きです。

⑭台芯とバス芯を合わせる
台芯、パス芯
・台芯の襟返り線に合わせて、バス芯を載せます。

⑮台芯のダーツの位置を確認し、バス芯にダーツを描く
芯にダーツ
・脇から台芯の外側ダーツの先に向かって横向き1本、返り線から台芯
 内側ダーツの先に向かって横向きに1本取ります。
・返り線の上の方の短いダーツは返り線を膨らませるために取ります。


⑯バス芯のダーツを切る
ダーツのカット
・ダーツをカットします。

⑰パス芯を仕上げる
パス芯できた
・台芯と同じように、ダーツをテープで止め、ミシンを掛けてアイロンで形
 を出します。
・バス芯ができました。


⑱台芯にバス芯を付ける
台芯に付ける
・位置を合わせて周りを躾糸で止めていきます。
・膨らんでいる箇所は、"まんじゅう"を上手く使って、芯同志の膨らみが
 ズレないように注意しながら止めていきます。


⑲ハ刺しをする
ハ刺し
・台芯とバス芯が付いたところで、刺して行きます。
・肩の部分だけ残して、横向きに荒く大きく刺します。
・ハ刺しが終わり、芯がしっかりしてきました。


⑳余分なバスを切る
余分なパスをカット
・余分なバスをカットして、肩の切り込みの位置をチェックします。

㉑アゴの所を刺す
横刺しとイラスト
・アゴの所を、今度は縦向きに刺します。
・刺し終わるとイラストのようになります。肩の所を刺さないのは、動きを
 良くするためです。


㉒台芯に切り込みを入れる
肩に切り込み
・台芯の肩に縦向きに切り込みを入れます。
・バス芯には横から切り込みを入れますが、この作業は身頃に据えた後に
 行います。


㉓芯の完成
芯完成
・芯が完成しました。


 以上、2週に渡って、芯の作り方を紹介しました。

 台芯のダーツは縦向きに入れ、バス芯のダーツは横向きに入れました。
 ダーツの長さを変えているのは、効果的に"張りを出す"ためにする事です
が、ダーツの向きを変えているのは、同じ所にダーツを持って来ると、硬く
なったり弱くなったりするケースがあるので、それをを避けるためです。
 どれくらいの長さのダーツをどの向きに何本取るか、はジャケットをどの
ようなラインにしたいか
…によって変わってきます。

 私の服作りにおいては、この"手作りの芯"は欠く事ができないとても大切
な物です。オリジナルの芯を使っていない方は、是非挑戦してみてはいかが
でしょうか・・・。

 次回は「芯据え」になります。


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プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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