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#302.スポーツジャケットの仕立て その弐

Posted by KINN Tailor on 07.2016 ジャケットの話   0 comments   0 trackback
 今回は、スポーツジャケットの製図について説明します。

 このスポーツジャケットを着る人は、痩せ形、やや屈身体、右肩下がり、
腕の下がりが前気味・・・という比較的日本人に多い体形の持ち主です。

スポイラスト1

☆そこで、製図上直す箇所はどこかとなると・・・
1)屈身体なので…↓
 ①背を約1cm長くする
 ②ダキ(背の袖付けの下のところ)を約7mm広げる
2)右肩下がりなので…↓
 ①前身・後身頃とも、襟の付け根で7mm、肩先で1cm下げる
 ②アームホールを1cm下げる
3)腕の下がりが前気味なので…↓
 ・袖付けのノッチを前身で5mm上げ、後身で5mm下げる
4)スラントポケットの角度は…↓
 ・脇ダーツの位置から前端で2.5cm上がるようにする
 ・釦のマークもそれにつれて2.5cm程高くする

スポイラスト2

 先程も書いた通り、右肩が下がっている…というのは良くある体形です。
ところが面白いのは、左利きの方は左肩が下がるかと言うとそうではなく、
比較的左右が同じ高さだったりするのです。
 肩下がりの場合に注意しなければならないのが、肩が捻れていないか
という事です。肩が下がっているだけなく前に捻れている事がありますので、
採寸の際に良く観察をしなければなりません。
 肩が捻れている場合は、製図上は特に手直しをする必要はありませんが、
肩の縫製の仕方と襟の製図をする時に左肩(側)と変えなければなりません。
この件については改めて説明したいと思います。

 次回、一寸本題から外れるかも知れませんが、「肩下がりと肩上がり」
ついて説明したいと思います。

〈つづく〉


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プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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