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#302.スポーツジャケットの仕立て その弐
今回は、スポーツジャケットの製図について説明します。
このスポーツジャケットを着る人は、痩せ形、やや屈身体、右肩下がり、
腕の下がりが前気味・・・という比較的日本人に多い体形の持ち主です。

☆そこで、製図上直す箇所はどこかとなると・・・
1)屈身体なので…↓
①背を約1cm長くする
②ダキ(背の袖付けの下のところ)を約7mm広げる
2)右肩下がりなので…↓
①前身・後身頃とも、襟の付け根で7mm、肩先で1cm下げる
②アームホールを1cm下げる
3)腕の下がりが前気味なので…↓
・袖付けのノッチを前身で5mm上げ、後身で5mm下げる
4)スラントポケットの角度は…↓
・脇ダーツの位置から前端で2.5cm上がるようにする
・釦のマークもそれにつれて2.5cm程高くする

先程も書いた通り、右肩が下がっている…というのは良くある体形です。
ところが面白いのは、左利きの方は左肩が下がるかと言うとそうではなく、
比較的左右が同じ高さだったりするのです。
肩下がりの場合に注意しなければならないのが、肩が捻れていないか…
という事です。肩が下がっているだけなく前に捻れている事がありますので、
採寸の際に良く観察をしなければなりません。
肩が捻れている場合は、製図上は特に手直しをする必要はありませんが、
肩の縫製の仕方と襟の製図をする時に左肩(側)と変えなければなりません。
この件については改めて説明したいと思います。
次回、一寸本題から外れるかも知れませんが、「肩下がりと肩上がり」に
ついて説明したいと思います。
〈つづく〉
このスポーツジャケットを着る人は、痩せ形、やや屈身体、右肩下がり、
腕の下がりが前気味・・・という比較的日本人に多い体形の持ち主です。

☆そこで、製図上直す箇所はどこかとなると・・・
1)屈身体なので…↓
①背を約1cm長くする
②ダキ(背の袖付けの下のところ)を約7mm広げる
2)右肩下がりなので…↓
①前身・後身頃とも、襟の付け根で7mm、肩先で1cm下げる
②アームホールを1cm下げる
3)腕の下がりが前気味なので…↓
・袖付けのノッチを前身で5mm上げ、後身で5mm下げる
4)スラントポケットの角度は…↓
・脇ダーツの位置から前端で2.5cm上がるようにする
・釦のマークもそれにつれて2.5cm程高くする

先程も書いた通り、右肩が下がっている…というのは良くある体形です。
ところが面白いのは、左利きの方は左肩が下がるかと言うとそうではなく、
比較的左右が同じ高さだったりするのです。
肩下がりの場合に注意しなければならないのが、肩が捻れていないか…
という事です。肩が下がっているだけなく前に捻れている事がありますので、
採寸の際に良く観察をしなければなりません。
肩が捻れている場合は、製図上は特に手直しをする必要はありませんが、
肩の縫製の仕方と襟の製図をする時に左肩(側)と変えなければなりません。
この件については改めて説明したいと思います。
次回、一寸本題から外れるかも知れませんが、「肩下がりと肩上がり」に
ついて説明したいと思います。
〈つづく〉
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