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#275.金洋服店とモーニング 最終話

Posted by KINN Tailor on 11.2016 礼服の話   0 comments   0 trackback
 8回に渡り、私共の店で作ってきたモーニングについてお話してきました。

 父の代から現在に至る迄、様々なお客様と実に多くの出会いがありました。
その事を改めて考えてみますと、どれもが偶然でありながら実は必然であっ
たような…不思議な巡り合わせとしか言いようがありませんが、この沢山の
出会いのお陰で、私共は独特のモーニングを作る機会が持てた訳です。
 今回はその中でも特に変わったデザインの物を紹介して、締め括りにした
いと思います。

 最初は、2つ釦のモーニングです。
2つ釦グレー**
 現在、モーニングは1つ釦の物しか見かけませんが、背広と同じように釦
の数が多い物もありました。
 このモーニングは7~8年前にお作りした物で、お客様の好みで袖口を少し
開いたデザイン
にしました。

次はごく最近お作りしたモーニングで、3つ釦です。
3つ釦 グレー**
 これはVゾーンを狭くして3つ釦にし、前のラインが裾に向かって大きく
開いている
のが特徴です。釦は3つですが、掛けるのは1つで他の2つは飾り
です。
 古い時代のモーニングは、このようにVゾーンが狭く釦を4~5つ付けた物
が主流でした。その内に華やかさを出すために、このように釦を上の方だけ
掛けて下を開ける(ベストを見せる)
デザインに変わって行きました。

 このデザインのモーニングはとてもお洒落で優雅な印象になりますので、
最初に作るモーニングとしてはかなり勇気が必要かも知れませんが、また
以前のようにモーニングを着て行く場が増えて、2着目以降の遊び心のある
モーニング
を作る時代が来る事を切に願って、この題目を終わりにしたいと
思います。


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プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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