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#254.勲章の話 その弐

Posted by KINN Tailor on 09.2015 勲章の話   0 comments   0 trackback
 前回、大綬の掛け方について説明しましたが、少々補足をさせて頂きます。

 大綬は付ける方の体格に合わせて調整する必要があります。はかなりの
長さがありますので、そのまま肩から掛けると本章の位置が下過ぎる場合が
多々あります。ですから綬の長さを調整し、背中で縫い合わせておくのです
が、綬はかなりしっかりと織られた絹なので、硬さもあり縫うのに力が必要
です。陛下を始め、皇族様方は綬をちょうど良い長さで切ってご使用になら
れます。ご着用される時は、ベストの前と後ろに釦を2個ずつ付けてループ
を掛けて固定
されます。この方法ですと綬が動かず安定します。
 ただ民間の方は綬を切ってしまうのは勿体ない・・・と仰る方が多いよう
で、前にご説明したように背中で調整する方法を取られるようです。
大綬 一般**
大綬 皇族**
 尚、前回綬の掛け方を説明する際に「日本の場合は英国に習い、綬を右脇
で一度止めてから斜めに掛ける
ようにしている」としましたが、私にご依頼
頂いた民間の方の場合であって、そうではない場合はどうされているか判り
ません。右脇で一度止めなくてはならない…と云う決まりはありませんし、
女性の場合は止めずに右肩から斜めに掛けて着用します。

 さて、菊花章桐花章は大綬章だけですが(菊花章の頸飾は、菊花章を受
けた方が後から更に何らかの功績を上げられた場合などに渡される)、旭日
瑞宝章は6段階あります。その種類をイラストで説明させて頂きます。

勲章種類**

 大綬章は本章を左腰の所に来るように掛け、副章を左胸に付けると説明し
ましたが、重光章は本章を右胸に付けて副章を首から掛けます。この場合の
細工は本章用に右胸にループを付ける事です。
 次の中綬章は本章だけで副章はなく、綬を首から掛けますので細工は特に
いりません。男性は綬を掛けてから上着を着用し、女性は上着の上から綬を
掛けます。

 次回は小綬章等の付け方と、2つ以上勲章を持っている場合について説明
したいと思います。


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プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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