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#250.お直しの話 ~パンツを細くする②~

Posted by KINN Tailor on 12.2015 補正の話   0 comments   0 trackback
 今回は、少々大掛かりなパンツを細くするお直しのやり方を解説します。

 前回は胴周りを細くする際に尻縫目を使いましたが、詰める量が多くなる
後身の方が小さくなって動きににくくなります。これは後ろが小さくなる
事もありますが、(前回説明したように)ワタリが大きくなり過ぎないよう
に股下部分も小さくする必要があるため、尻縫目の長さが短くなり動くため
の余裕がなくなる
…という事も原因なのです。
 また後ろにはポケットがありますから、あまり詰めるとポケットが寄って
しまい見た目が宜しくないですし、使い勝手も悪くなってしまいます。
 そこで腰回りのサイズを大きく詰める場合は尻縫目だけでなく、脇縫目か
小股
でも調整する必要が出てきます。
 ではどちらで直すのが良いかと言うと、脇縫目はポケットがありますから、
これを作り直すのはかなり大掛かりな事になります。そこで私は小股を直す
事の方が多いのです。
 小股のところはファスナーがありますので、ファスナー、前タテ、天狗を
付け直さなければなりませんが、ポケットを作り直すよりは遥かに楽だと思
われます。そして、前身の内側が狭くなる方がパンツの下がりも綺麗になり
ますので、直しとしては都合が良い訳です。股下からは前回と同様に、外側
と内側の縫目を利用
してサイズを詰めます。

 それでは、その方法を説明しましょう。

イラスト1修正**

 前回も触れましたが、パンツを細くした時問題になる箇所が "ふくらはぎ"
です。ふくらはぎが張っている方の場合はどうしても影響が出易くなります
が、どうしても細くしたい場合は、アイロンワークである程度解決する事が
できます。
 イラストのように、外側の縫目を細くする際にふくらはぎの部分を残して
生地をカット
し、アイロンで追い込みます。そうすると、ふくらはぎの所に
"ゆとり"ができ、生地が引っ張られずに綺麗に落ちる訳です。
イラスト2**


 先日塾の生徒さんが、ちょうどパンツを細くするお直しをしたそうです。
ワタリが大きくならないように股下も調整したそうなのですが、お客様から
「お尻がつっかえる」と言われたそうです。
 それは、カーブを直す時に深さが足りなかったためにパンツが浅くなって
しまったのが原因と思われます。尻縫目のカーブを描く時は注意が必要です。
少し繰り下げる事を忘れないようにして下さい。
イラスト3**のコピー


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プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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