Loading…

#249.お直しの話 ~パンツを細くする①~

Posted by KINN Tailor on 05.2015 補正の話   0 comments   0 trackback
 お直しをする場合、サイズを大きくするのと小さくするのとで、どちらが
難しいかと言うと…小さくする方です。
 1cm程度の直しであれば問題ありませんが、それ以上になると色々と問題
が起きてきます。ジャケットの場合は脇を多く詰めるとアームホールの形が
変わってしまいますし、パンツの場合は直したくてもポケットやファスナー
などの関係で簡単に直せない事が多いのです。
 ただここ数年は細身のパンツが流行っていましたので、細くしたいという
要望が沢山ありましたし、既製服で丁度合うサイズがない場合は大きめの物
を買って細く直す…という事が多いようですから、今回はパンツをバランス
良く綺麗に補正する方法
をご紹介したいと思います。

 まず最初は比較的簡単に直せる方法です。
 ご存じの通りパンツは前身に比べ後身の方が大きくできています。これは
人間の足が前に動く事が多く、その動きを容易くするためです。ですから直
す時も、前身よりも後身が大きくなるように直さないといけない訳です。

 まず腰と尻は後ろの縫い目を利用します。この時に後ろの縫目線を変える
カーブが変わります(開いた状態になる)ので、それに合わせて股下のラ
インも変える
必要があります。これは後ろの縫い目線を詰めたために広くなったワ
タリを調整する
ためにします。

 次に股から下を細くするには、外側と内側の縫い目を利用します。膝、裾
に詰めたい寸法の1/4をマークし、外側の縫い目はポケットの下から、内側
の縫い目は股下からスタートしてマークと綺麗に繋がるようなラインを描き
ます。一連の流れをイラストで説明しましょう。

パンツ修正1**

パンツ修正2**

 このお直しで注意したい点は、後ろ縫い目線を変えたら股下も調整する
という事です。これを忘れるとワタリが大きすぎて、前後のバランスの悪い
パンツになってしまいます。
 また細いパンツで問題になるのは、"ふくらはぎ"です。ふくらはぎは局部
的に膨らんでいてその寸法が掴みにくく、細いパンツだとふくらはぎが生地
を外側に引っ張るため
に足がまっすぐに見えなくなります。
 膝から下の細さを決める前に、ふくらはぎの太さをよく確認する事をお勧
めします。

 次回は、少し大がかりなお直しの話をしたいと思います。


  • password
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://kinntailor.blog98.fc2.com/tb.php/351-cd0b8246

プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

カウンター

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR