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#248.お直しの話 ~ジャケット ゴージの直し~

Posted by KINN Tailor on 28.2015 補正の話   0 comments   0 trackback
 このブログの読者の方から、"お直し"についての質問を頂きましたので、
今回はその内容をお伝えしようと思います。

■ご質問は・・・
ジャケットの修理についての質問なのですが、襟のゴージラインの位置を
上げる
(上がったように見せる)のは、可能でしょうか?』
『ずっと昔に買ったジャケットを直しに出すかどうか考えているのですが、
ジャケットは所謂デザイナーズブランドの製品で、ゆったりとした作りです。
当方は「ガリガリ」な位に痩せています』
『ゆったり目で昔の物なので、ゴージラインが低く見えてしまいます。これ
を直す
事はできるでしょうか?』
 ・・・という内容でした。

 このお直しの場合は、ジャケットのサイズを小さくしてゴージを上げる
になります。襟や袖を一度外さなければなりませんので、少し大掛かりには
なりますが、勿論直しは可能です。
 その手順は次のようにします。

①襟と袖を外す
②肩の縫目をほどく
③この方の体形に合わせて身頃を詰める
(背縫目でも少し詰めて、襟ミツを小さくする)

説明図1**

④肩の縫目を前後共削る(この削る寸法でゴージの高さが決まる)
説明図2**

⑤襟を首周りに合わせて短くして付け直す
⑥肩を削った寸法に合わせてアームホールを下げ、脇縫目を詰めた分、背幅、
 胸幅を調整する
⑦身頃の詰め方によっては袖も多少細くする必要がある

説明図3**


 このお直しで特に注意して頂きたい所は、アームホールと袖です。アーム
ホールは直す前よりも小さくなる可能性があります。またデザインによって
は小さくした方が全体のバランスが良くなる場合もあります(拝見していま
せんが、昔のデザインは肩がとても広いため)。
 アームホールを小さくすると袖山も削りたくなるかも知れませんが、袖山
は削ってはいけません
。⑦のように幅を狭くするのは構いませんが、袖山を
削ると高さが足りなくなってしまいますので充分気をつけて下さい。

    *   *   *   *   *   *

 今後もお直しに関する質問をお受けします。
 基本的な事でも、日頃から「?」と思っている事でも結構です。
 メールにてご質問下さい。


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プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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