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#247.大相撲

Posted by KINN Tailor on 21.2015 懐かしい話   0 comments   0 trackback
 今ちょうど、大相撲秋場所が開催されていますが、先日ある人が秋場所の
切符を取ろうとしたところ、失敗した…と聞きました。今相撲は大変な人気
で切符を入手するのがとても難しいのだそうです。

 私は小学生の時に一度だけ相撲を観に行った事があります。それは父のお
客様の計らいで行く事ができたのですが、その頃は年に2場所しかありませ
んでしたので(1月春場所、5月夏場所)、切符を入手するのは今よりも遥か
に大変だったと思います。
 国技館は今と同様両国にありましたが、当時の建物は丸かったように記憶
しています。父のお客様のお友達で大層相撲が好きな方がいらして、マス席
の権利を持っていらしたのですが、その日はちょうど2人分空いているので
お子さんでもどうぞ…と言って下さったそうです。そこで兄と私とで伺う事
になりました。
 マス席が今どうなっているかは判りませんが、当時は畳敷きで周りに手摺
があって、大人が5~6人座れる位の広さでした。当日は席持ちの方とその方
の会社の社員さんが3名いらしただけでしたので、私達2人がゆっくり座れる
場所が空いていました。
 大体マス席というのは、見物するのにちょうど具合の良いあたりに設えて
あるので、土俵からは程々の距離があってよく全体を見渡す事ができました。
社員の方達はまだ年齢が若かったので私達とも色々と話をして下さったり、
席持ちの方が食事を手配して下さったり(・・・お寿司でした!)、とても
楽しめました。

 当時の人気力士は何と言っても双葉山で、何しろ69連勝していましたから
とても強かったのです。先程も書きましたように、当時は取り組みが年に30
日しかありませんから、69連勝は2年以上負けなしだった訳です。あと1勝で
70連勝…という時に、安藝ノ海という広島出身の力士に負けてしまい、大変
な騒ぎになったものです。
 私が見に行った日は69連勝の翌年でしたが、まだまだ圧倒的に人気があり
ました。父から、最後まで見ていると帰りが混んで大変だろうから、途中で
出て来るように言われていましたので、結びの一番を見ずに席を立ちました。
 結びは双葉山でしたので、まさに"後ろ髪を引かれる"思いでしたが、父との
約束通り出口に向かっていたその時、凄い歓声が涌き起こりました。周りの
会話からそれは、双葉山が負けてしまったためと判りました。
 今その時の事を思い起こすと、その取り組みを見たかったというよりは、
言いつけ通り帰る事で頭が一杯だった気がします。この頃はに住んでいま
したので、両国は子供の私たちにとってとても遠い場所でしたから、無事に
帰る
事も大事な任務だったのです。

お相撲**

 実は双葉山に纏わる事でちょっと不思議な?…というか、面白い事があり
ました。
 ある漫談家が、双葉山人気にあやかろうとしたのか?…話の締めに「双方
立ち上がりました、寄り切って双葉山の勝ち!」と括ったのですが、その日
双葉山が負けてしまったのです。たまたまだろうと誰もが思っていたので
すが、次の年の春場所中に、その漫談家がまた「双葉山の勝ち!」と言った
その日も双葉山が負けてしまったのです。
 2回続けて起こったのでちょっとした騒ぎになり、学校でもこの話題で持ち
切りでした。当時はスポーツというと相撲野球ぐらいでしたから、相当に
盛り上がった事がご想像頂けると思います。


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プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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