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#23.サイバラの形
先日、モーニングカットについてのお問い合わせを頂きましたが、少々長
い文章になりそうですので、校正時間を頂くため、後から頂いた「くの字形
のサイバラ」について先に説明させて頂きます。
まず、人間の身体を横から見ると図a.のような形です。
これに上着を着せてみると、上着の前裾が浮きやすいことがわかります。
お腹の膨らみが原因ですが、痩せている方はどうか?…というとやはり外に
逃げやすくなります。上着は前身が左右に分かれているので、どうしても浮
いたり、開きやすくなってしまうのです。
この問題を解決するために、私は「サイバラ」とは別に「腹ぐせ」を取っ
ています(図b.)。

腹ぐせとサイバラを、状態に応じて組み合わせて使っている訳ですが、腹
ぐせは「胸ダーツ」との絡みもあって、技術的にはなかなか難しいものなの
です。
そこで、腹ぐせのような効果を出すために考えられたのが、「くの字型に
曲げたサイバラ」なのです。
つまりカーブしたサイバラを縫い合わせると、前身頃の後ろ側の裾を少し
持ち上げてくれるので、前裾の余りを消すことが出来る訳です。

サイバラを“くの字”に曲げる…ということは、脇ダーツの形を変える…と
いうことになるのです。
"くの字形"のサイバラは縦方向から前裾を引く方法ですが、腹ぐせは直接
横方向に引きますので、腹ぐせの方が効果は大きいと言えます。
私の裁断の特徴の一つが、この「腹ぐせを取る」…ということのなのです
が、それは前裾が開かずに綺麗に収まっているのが美しいラインだと考えて
いるからなのです。
最後に代表的な形を二つ紹介します。

d.) ダイヤモンド形の胸ダーツと腹ぐせ e.)トライアングル形の胸ダーツと腹ぐせ
脇ダーツを縫い合わせると、上着の 胸ダーツを縫うと、腰のしぼりが強く
裾が後上がりになる。 なる。更に脇ダーツを縫い合わせるこ
荒い縞や格子の時使うが、●の部分 とで、裾が上へ引き上げられる。
が膨らみやすい。 ダイヤモンド形よりも、立体的になる。
い文章になりそうですので、校正時間を頂くため、後から頂いた「くの字形
のサイバラ」について先に説明させて頂きます。
まず、人間の身体を横から見ると図a.のような形です。
これに上着を着せてみると、上着の前裾が浮きやすいことがわかります。
お腹の膨らみが原因ですが、痩せている方はどうか?…というとやはり外に
逃げやすくなります。上着は前身が左右に分かれているので、どうしても浮
いたり、開きやすくなってしまうのです。
この問題を解決するために、私は「サイバラ」とは別に「腹ぐせ」を取っ
ています(図b.)。

腹ぐせとサイバラを、状態に応じて組み合わせて使っている訳ですが、腹
ぐせは「胸ダーツ」との絡みもあって、技術的にはなかなか難しいものなの
です。
そこで、腹ぐせのような効果を出すために考えられたのが、「くの字型に
曲げたサイバラ」なのです。
つまりカーブしたサイバラを縫い合わせると、前身頃の後ろ側の裾を少し
持ち上げてくれるので、前裾の余りを消すことが出来る訳です。

サイバラを“くの字”に曲げる…ということは、脇ダーツの形を変える…と
いうことになるのです。
"くの字形"のサイバラは縦方向から前裾を引く方法ですが、腹ぐせは直接
横方向に引きますので、腹ぐせの方が効果は大きいと言えます。
私の裁断の特徴の一つが、この「腹ぐせを取る」…ということのなのです
が、それは前裾が開かずに綺麗に収まっているのが美しいラインだと考えて
いるからなのです。
最後に代表的な形を二つ紹介します。

d.) ダイヤモンド形の胸ダーツと腹ぐせ e.)トライアングル形の胸ダーツと腹ぐせ
脇ダーツを縫い合わせると、上着の 胸ダーツを縫うと、腰のしぼりが強く
裾が後上がりになる。 なる。更に脇ダーツを縫い合わせるこ
荒い縞や格子の時使うが、●の部分 とで、裾が上へ引き上げられる。
が膨らみやすい。 ダイヤモンド形よりも、立体的になる。
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