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#206.父の生地見本 その伍

Posted by KINN Tailor on 24.2014 生地の話   0 comments   0 trackback
 先週に続き、の話です。

 まず、現在では最もポピュラーなです。今はスーツといったら無地より
も縞…という方がとても多いように思います。
 縞の入り方にもよりますが、結構派手に見られる事もあるようです。特に
荒い縞は、若い方が着ると「生意気だ」と思われた時代もありました。私の
若いお客様で、大層縞が好きな方がいらっしゃいましたが、「白い荒い縞
服を早く着てみたいのだけれど、40歳を過ぎないと無理でしょうね・・・」
とおっしゃっていたのを覚えています。
 ではその白い荒い縞から紹介します。

ストライプ柄

 上から順にチョークストライプペンシルストライプピンストライプ
なります。
 ピンストライプは連続していない線…つまり点が並んでいて遠目に見ると
縞に見えるという物です。縞の織り柄は柄が目立ちにくく、ちょっとした光
の関係で縞が見えるので上品な印象ですし、礼装としても使えます。これは
シャドーストライプと呼ばれています。

 さて最後は格子です。
 格子柄というと、縦横の線が重なった柄がすぐに頭に浮かぶと思いますが、
その一番シンプルな物がウィンドウペインです。そしてこの線の色や重なり
具合で様々な柄を表現しているのが、タータンチェックです。

ウィンドウペイン

 格子と言うと千鳥格子を思い出される方もいらっしゃると思います。英国
ではHaund Tooth(ハウンドツース 猟犬の歯)と言います。この千鳥格子と
ウィンドペインを組み合わせた物もあり、その場合のウィンドウペインの事
オーバーチェック(千鳥格子にチェックを乗せた)と呼んでいます。

千鳥格子にオーバーチェック

 そして格子柄の中でよく使われるのがグレンチェックです。Glen Urquhart
(グレナカート)が正式名称ですが、発音がしにくかったせいか、日本では
グレンチェックと呼ばれています。

グレンチェック

 このように格子柄は、組み合わせにより多様な柄を出す事ができ、グレン
チェックの替えズボンなどはかなり人気がありました。ところが、最近では
柄を好む方が少ない・・・と言うか、プライベートなどにウールのパンツを
履く方が減ってしまったせいか、ズボンで格子を選ぶ方が随分少なくなって
しまいました。
 昔に比べると柄物を着る方が減っているのだと思いますが、素材としては
ツィードなどに人気が集まっているようですから、是非ツィードの格子柄
ヘリンボーンなどを試してみてみる事をお勧めしたいと思います。


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プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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