Loading…

#21.裾口

Posted by KINN Tailor on 18.2011 パンツの話   2 comments   0 trackback
 パンツの「裾口」は、今までに何回も幅が広くなったり狭くなったりを繰
り返し、折り返しもあったり無かったり…と、流行によって様々に変化して
きました。
 1800年代後半あたりのパンツは大変脚にぴったりした感じで、裾の布が
綺麗に落ちるように、裾に紐やゴムを付けて靴の下を通して引っ張っていま
した(※この紐をスーピーといいます)
スーピー*
 時代の流れと共に、裾幅は広くなり靴の上に被るようになると“スーピー”
を付ける習慣はなくなりました。
 そして今度は、少し裾の幅が狭くなってきた時に細工として行うようにな
ったのが「前上がり」です。
 これは裾の前側が靴の盛り上がりに合わせて短くなっていることで、今で
は多くの人が「モーニングカット」と呼んでいます。
「モーニングカット」の呼称の由来ですが・・・礼服は靴下が見えてはいけ
ない…ということから丈を長めにします。丈を長くすると、どうしても前側
が靴につかえてしまい“たるみ”が出ます。そこで、足元を美しく見せるため
に「前上がり」を施した訳です。
 日本に洋服が普及してきた頃は、礼服の中ではモーニングが最も一般的で
した。そのためにパンツの「前上がり」を「モーニングカット」と呼ぶよう
になったのだと思われます。

 あるお客様から、「裾のカーブしたパンツを作って欲しい」というご注文
を頂き、下の写真のようなパンツを作りました。
 正直申しまして、大変細工が難しいものでしたが、綺麗な曲線に仕上がり
ました。
 難しそうであったり、出来なさそうな要望の時にこそ、意欲が湧いてくる
私としては、とても"楽しませて頂いた"ご注文だったと云って良いでしょう。

パンツ裾
   モーニングカット(ダブル)   カーブしたモーニングカット(シングル) カーブしたモーニングカット(ダブル)

すごい、このカーブ!!アイロンと、カットだけですか?出来れば詳しく聞きたいです。
2011.04.18 21:15 | URL | 佐々木 まさる #- [edit]
> 佐々木 まさる様
>
>  コメントありがとうございます。
> 基本的にはカットとアイロンだけです。
> 近いうちにブログにて詳しく説明します。
> 宜しくお願いいたします。
2011.04.21 10:59 | URL | 服部 晋 #- [edit]


  • password
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://kinntailor.blog98.fc2.com/tb.php/29-81c49f45

プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

カウンター

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR