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#194.工作の話 最終話 船の競技会

Posted by KINN Tailor on 01.2014 懐かしい話   2 comments   0 trackback
 船の競技会は、草薙駅(静岡県)の近くにある狐ケ先遊園地の中にある池
で行われました。池は幅が30m位、長さは50m以上ある大きなものでした。
 この日行われたレースは、私達が出場したモーターボート競技帆走競技
の2種目で、モーターボート競技には約60名の参加者がいました。
 ACORN模型倶楽部からは私とI君の2名でしたが、御殿場の模型屋さん
顔見知りになった人が4名程参加していましたので、初めての船の競技会に
もかかわらず、緊張するどころか皆で盛り上がって、競技前から“わいわい”
やっていました。

 レースはまず予選があり、30名ずつ並んで50mの直線で競い合い、上位
15名が決勝に行ける事になっていました。(前回お話したように)私の船は
70cm程ありましたので、かなり大きいと思っていたのですが、実際に会場
に行くとほとんどの人が同じくらいのサイズでした。
 多くの人はモーターボートを模していたのですが、中には漁船の形にした
りしてデザインに趣向を凝らしている人も結構いました。私は大型の旅客船
に見えるようにしましたので、他の船とはちょっと違って見えて、自分では
「なかなかの出来だな・・・」と悦に入っていました。
 そんな中に一人だけ50cm位の小さな船を持っている人がいて、その人が
「この船のモーターは永久磁石付の大型の物で、電池は充電式のバッテリー
を使っています!」と大々的に宣伝をし始めたのです。当時はまだ模型用の
バッテリーはとても珍しく、高価な物でしたから、途端にこの船に注目が集
まり始めました。実はこの人は地元静岡では有名な模型屋さんのご主人で、
今回はこのバッテリーを宣伝するために出場したらしいのです。模型自体の
出来は大した事なかったのですが、後になってバッテリーの威力をまざまざ
と見せつけられる事になります。

 抽選の結果私は2組目のレースに出場する事になり、1組目のレースを見学
していたところ、例の静岡の模型屋さんの船が登場し・・・ビックリする程
の速度で私たちの前を走り過ぎました。他のボートの倍はあるのではないか
というスピードで、この1艘だけが白波を立てていたのです。まだ予選なの
に、皆「もう優勝は決まりだね・・・」と言っていました。
 さて私の船ですが、順調に走ってトップでゴールできそうだったところに、
漁船形の船が右に左にやたらと首を振って走ってきて、私の船にぶつかって
しまい、ゴール手前で岸の方へ迷走してしまいました。私が失格になったか
…とガッカリしていたところ、審査員の人が「今のは後ろの船がぶつかった
のでパスです」と言ってくれたので、ホッとしました。

 いよいよ決勝になりましたが…大方の予想通り静岡の模型屋さんのボート
が優勝しました。私は2着か3着だった筈ですが、その模型屋さんのボートの
スピードに圧倒されてしまった記憶ばかりで、正確に何着だったのか…を忘
れてしまいました。
 その船を係の人が池から上げる時に、静岡の模型屋さんが「大切に扱って
下さいよ! 何しろそのバッテリーは千円もするんですから!!」と言って
いた事の方が記憶に残っています。

 競技会が終わった後に御殿場の模型屋さんから、見学に来ていた人が私の
船を気に入ったので売って欲しい、と言って下ったので、修理を兼ねて色を
塗り直して
買ってもらいました。値段は千円位でしたので、かなり良い値が
付いたのだと思います。

船の模型イラスト**

 船の模型も勿論楽しかったのですが、私としてはやはり飛行機の方が面白
かったので、船はこれ1つだけで終わりにし、Uコンの飛行機を2~3機作り、
更に無尾翼の物まで作りました。その内にだんだんと本職の服作りの方が忙
しくなり、それを最後に飛行機作りは"思い出"になりました。

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2014.09.03 07:59 | | # [edit]
イシガキ様

ご質問について伺いたいことがありますので
こちらのアドレスにメールを入れて下さい。
ご連絡お待ちしております。
kinn_tailor@w6.dion.ne.jp
2014.09.12 10:44 | URL | 服部 晋 #- [edit]


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プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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