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#177.桜の話

Posted by KINN Tailor on 28.2014 特別な話   0 comments   0 trackback
 今年の東京の桜は、あっと言う間に満開になって、すぐに強風で散ってし
まいました。今は東北から北海道辺りが見頃だそうです。先週末からゴール
デンウィークに入りましたので、観光で行かれている方もいらっしゃるので
はないでしょうか。

 私は4月9日に所用があって山梨に行ってきました。今回は高速バスを利用
したのですが、丁度八王子辺りから先は桜が満開で「もしかしたら山梨でも
桜が見られるかな?」と楽しみになりました。
 笹子トンネルを抜けると、目に入って来たのは桃の花でした。一宮辺りは
桃が有名で、まさに一面に桃の花が咲いていて、とても見事で思いがけず目
の保養をさせて貰いました。
 行き先は北杜市だったのですが、北杜市には有名な「山高神代桜」があり
ます。今回は時間がなく行けませんでしたが、帰りのバスで一緒だった方の
話では、今が見頃でとても綺麗だった…との事でした。北杜市の普通の桜が
咲くのは少し先ですが、この神代桜は「エドヒガン桜」なので丁度良い時期
だったようです。
 神代桜は私も何回か見に行っているのですが、とても立派な木で、時期に
なるとライトアップもされ、毎年沢山の方が見物に来ているようです。確か
樹齢2000年!と言われていると思いましたが、聞いた話では最近多少弱って
来ている・・という事でした。
 桜は私達日本人にはとても馴染み深い木で、花やサクランボは勿論ですが、
家具の材料として使われるのも有名ですね。
 私の父は木がとても好きで、色々な種類の木材を買っていました。特に桜
が好きだったのか…それとも当時は桜が手に入り易かったのか・・桜の木の
板がうちには沢山ありました。今、私の店の応接セットのテーブルも、父が
戦前に用意していた桜材を戦後に作らせた物です。
 贅沢な話ですが、当時の仕事場の棚板も桜材を使っていましたから、相当
沢山買っていたのだと思います。

 以前、笹部新太郎氏についての書物を読んだ事があるのですが、この方は
通称「桜博士」と呼ばれていた方で、特に桜の日本の古来種の育成には尽力
されたそうです。この方の碑が吉野山にあるそうですが、その碑文には桜は
日本の文化を支えてきた樹木である
…という事が書かれていて、古くから用
材として鼓の胴などに使われて来ましたたが、最も多かったのが版木として
なのだそうです(今では使われていませんが)。
 私もその本を読むまで知らなかったのですが、経文を始めとして江戸期の
浮世絵や明治の錦絵などに使われていたそうですから、まさに日本の文化の
ために役立ってくれていたのです。
 今後は桜の花を見る時は、花だけでなく、木にも感謝しながら見なくては
いけませんね。


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プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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