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#176.展示会 その弐

Posted by KINN Tailor on 21.2014 パンツの話   0 comments   0 trackback
 4月3日にパンツメーカーEminento(エミネント)の展示会にご招待
頂いたので、出掛けてて来ました。

 今回は、①エミネントスラックス ファクトリーパンツ ②カルツォーニ 
③ゴルフ…という3つのカテゴリーに分け、それぞれがショップ形式にして
展示してありました。
 それとは別の企画として、創立65周年を記念して「65周年フランネル」
という物もありました。65年前と言うと戦後まもなく創業された事になり
ますが、その2~3年後の1952年頃に「フラノ旋風」という流行が起こり、
フランネルがとても売れた時期があります。こちらの会社でもフランネルが
会社の礎を築いた素材なのだそうです。
 今回紹介されていたフランネルは、従来のフランネルの進化系だそうで、
糸その物に空気を含む構造を作り、膨らみと保湿性を持たせた…という事で
した。触った感触としては「やや厚手で、しっとりとした手触りの良いフラ
ンネル」という印象で、とても興味深かったです。
 その他にも三層構造のストレッチ コーデュロイや二重織りデニムなど、
私が普段あまり扱っていない生地の物も多く、大変参考になりました。

 エミネントの展示会に伺ったのは今回が2回目ですが、展示会の資料の中
「旧暦に学ぶ2014のお天気予測」というのがいつも入っています。前回
は何気なく見ていたのですが、今回は説明して頂き、「なるほど!」と思い
ました。
 こちらの会社では製品を作る際に「旧暦」を参考にしているのだそうです。
日本では現在太陽暦を使っていますが、昔は旧暦(太陰太陽暦)を用いてい
ました。日本のように小さい島国の場合は、気候の移り変わりに月の影響を
受けやすいので太陰暦と太陽暦を巧く調節した旧暦が使われていていたのだ
と思います。
 現在でも農業・漁業などでは旧暦を参考にしている例があるようです。私
が旧暦でよく考えられているな…と感心するのは「閏月」です。
 旧暦では1月が29日または30日で計算されていて、19年に7回「閏月」が
ある年が来ます。つまりその年は1年が13カ月になる訳です。そして「閏月」
は季節が決まっている訳ではなく、その年によって、春だったり夏だったり
するのです。この「閏月」が冬に来れば冬が寒くて長く、夏に来れば夏が暑
い…と言われていたようです。今年はちょうど「閏月」がある年で、秋に来
ますから、収穫が多い…という事を意味しているのかも知れません。

 服飾業界からすると、お洒落な方が好きな季節は圧倒的に秋~冬と言いま
すし、ここ数年は秋が本当に短くなってしまい、じっくり味わうこともなく
なってしまいましたので、今年は色々な意味で大いに期待したいと思います。

展示会
左)65周年企画フランネル  右)カルツォー二ショップ


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プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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