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#170.復刻版ハリスツィード

Posted by KINN Tailor on 10.2014 生地の話   0 comments   0 trackback
 今日はハリスツィードのお話をしたいと思います。

 ハリスツィードは今ではすっかり有名になり、小物などを含め実に多くの
商品が出回っています。
 ご存知の方も多いと思いますが、ハリスツィードは元々はヘブリーズ諸島
(Hebrides:ハリス島を含むいくつかの島)の羊を使った手織りの生地の事
を言いますが、現在では地域や素材などをあまり限定せずに作っているよ
うで、風合いなどもかなり変わって来ています。
ハリス島の羊
ブラックフェイスと呼ばれているハリス島の羊

 そんな中、できるだけ元のハリスツィードに近い物を作ろう!という動き
があり、その生地を入手する事ができました。
 私がこの生地を見て昔のハリスツィードとは違うな…と思った所は、仕上
がりがとても綺麗
だという事と、昔の物よりも柔らかいという事です。
 以前の物は「HAND SPUN-HAND WOVEN」…つまり「手紡ぎ、手織り」
で、主に農家の人達が作業をしていたとかで、どうしても生地に藁などが付
いてしまっていました(それが良さでもありましたが・・・)。
 そして糸を紡ぐ工程も機械を使っているので、糸そのものが綺麗にできて
いるのだと思います。
 柔らかさの方ですが…現在ではハリス島の羊の数が充分ではないのと、昔
のハリスツィードはあまりにも硬いので英国の別の羊(チェビオット地方の
ブラックフェイスなど)を多少ブレンドして、柔らかく仕上げたものです。
 私もかなり以前に昔のハリスツィードの服を一着持っていましたが、とに
かく硬くて身体に馴染むのに相当時間のかかる物だという印象があります。
 英国では親子2代で着て丁度良くなる…と言われていたそうですが、今は
なかなかそういった着方はできないと思いますので、少し柔らかい方が有り
難いのでしょう。
 織る工程は、ハッタースレイという足でペダルを漕ぐタイプの手織り機を
使い、昔の通り半幅で織っていますので、風合いや手触りなどは現在普通に
出回っているハリスツィードよりはずっと昔の物に近く、喜ばれる方も多い
のではないでしょうか。
機械
左:糸を紡ぐ機械
中:左手に持っているシャトルを機械に入れて・・・
右:足でペダルを漕いで機械を動かし、手で持っているハンドルで筬を動かす


 今の時点では、紺のヘリンボーンと濃い茶のミックス調の2種類ですが、
好評ならばもっと種類も増えるのではないか…と、大いに期待しています。
復刻版ハリスツィード
復刻版ハリスツィード

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プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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