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#155.あやしい話

Posted by KINN Tailor on 18.2013 怪しい話   0 comments   0 trackback
 前回に続き、今回も偽装関係の話です。ただ、生き物の話で確たる証拠は
ありませんので、あくまでも「あやしそうな話」です。

 我が家は皆動物好きで、今迄随分沢山の動物を飼いました。鳥4羽、猫5匹、
犬に至っては7匹で、これが同時期に飼っていた時もありましたので餌の時
などは大変な騒ぎでした。
 子供がまだ小さい頃は鳥を飼いました。最初に飼ったのがボタンインコ
ツガイで、これがとても可愛かった事もあり、オウムも飼う事にしました。
 このオウムは近くのペットショップで売られていたもので、「言葉をよく
覚えるので楽しいですよ」と勧められたものです。
 インコの方はまだ雛のうちから飼って育てたのですが、オウムの方はもう
大人?になっていました。早速言葉を覚えさせようと、毎日話しかけたりし
たのですが、ちっともしゃべってくれません。そして、「ゴホッ、ゴホッ、
ゴホホン…」と人間の咳みたいなのを一日中しています。オウムはあまり人
に馴れるものではないのかも知れませんが、誰にも馴染む事なく、ずっと咳
のような真似をしているのです。
 ある日など、私が餌を替えようとした時に指にガブリと噛みつき、怪我を
してしまいました。
 そんな事もあり、ペットショップに持って行って事情を説明したところ、
すんなり引き取ってくれました。どうやら以前どこかに飼われていて、そこ
にお年寄りがいらしたか何かで咳を覚えてしまったらしいのです。オウムに
罪はないのですが、ちょっと頂けない話です。

 また、こんな事もありました。
 子供も小学生になり、そろそろ動物の世話もできる頃だろう…という事で
家族で相談をして室内犬を飼う事にしました。名の知れたお店から買う方が
安心だろうと思いましたので、日本橋にある有名な犬屋さんへ行き、色々な
種類の中から当時人気だったマルチーズを飼うことに決めました。サークル
の中には何匹かの仔犬が走り回っていたのですが、店員さんがその中の一番
大きな犬を抱き上げました。
 普通仔犬は生後3カ月位のものを飼うのだと思うのですが、その犬は生後
5~6カ月になっていました。すると定員さんは「この犬は少し大きいですが、
この位の方が丈夫なので、初めて犬を飼うのでしたらこちらをお勧めします」
と言うので、その犬に決めて連れて帰りました。
 すると家に来て2~3日経った頃から様子が少しおかしいので、店に連れて
行って診てもらったところ、皮膚病にかかっていたのです。こちらはオウム
と違い、既に家族の一員として馴染んでいましたし、返すのは可哀想でした
から治す事にし、家内は殆ど毎日その犬屋さんに通い、注射をしたり薬を塗
ったりしました。
 かれこれ半年位かかったと思いますが、この通院のお陰でお店にいた獣医
さんともすっかり親しくなり、その後何十年もお付き合いをしました。後で
聞き出した話では、このマルチーズも一度売った先から「皮膚病がある」と
言ってお店に戻された犬だったようです。
 この話が頷けるのは、店側が後ろめたかったのか…皮膚病の治療について
全額無料でした。
 この皮膚病を治すのは少々大変でしたが、その分家内に馴れきって、家内
にベッタリのまさに「愛玩犬」となりました。
 その後は大きな病気もせず、仔犬を4匹産んでくれましたし、新しく飼われ
た犬や猫たちのリーダーとして16年(長命でした)も家族を楽しませてくれ
ました。

 数年前から日本は大変なペットブームらしいのですが、相手は生き物な訳
ですから、あまり「あやしい話」は聞きたくないものですね。


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プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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