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#150.展示会

Posted by KINN Tailor on 14.2013 パンツの話   0 comments   0 trackback
 10月3日にパンツのメーカーとして有名なエミネント(EMINENTO)の
展示会に行って来ました。
 実は、こちらの社員のSさんが私塾に通っていらして、ご招待を頂いたの
です。

 当日はSさんに説明をして頂きながら見学したのですが、いくつかのブラ
ンド別に展示されていて、それぞれが興味深いものでした。
 面白いな…と思ったのは、我々が「シノビ」と呼んでいる小さなポケット
が付いているデザインのパンツが多かったことです。
 私共がシノビを付ける時はその名の通り、縫い目を利用したりしてあまり
目立たないように作るのですが、こちらの製品では右腰にタマブチ仕様で付
いていて、タマブチもやや太めでしたので、恐らくアクセントとして付けて
いるのだろうと思います。
 そして春夏物の展示会という事もあったと思うのですが、色がとてもカラ
フル
な物が多いのも印象的でした。
 私の場合は、どうしてもジャケットを主にしてそれに合うパンツを作る…
という考えになりがちですが、現在のような状況になって来ると、パンツは
パンツとして独立して考えたり、あるいはこのパンツに何を合わせるか…と
いう決め方をしたりする事も結構あるのだろうと思います。

 展示されていた物の中で最も興味を惹かれたのは、原料であるウールの中
の特殊な材料を使って生地を作り
(それも高速織機を使わずにスロースピー
ドで織り上げる)、それを使って仕立てたパンツ=「SAXON PREMIUM」
(サクソン プレミアム)でした。
 生地を織る工程の映像が流れていて、その横に製品が展示されていました
が、とてもしなやかで手触りが良く、適度な粘りもありましたので、シワに
もなりにくいのではないかと思います。
 このように製品に特徴を持たせて、材料から作る…というのは取組として
大変素晴らしい事だと思いますし、大いに敬服するところです。
 但し正直な感想として、これだけ拘って手を掛けた割には表示されていた
価格が思いの他安いということです。
 これだけの商品であるなら、もっと値段を上げても充分認めてもらえるの
ではないか…というのが私の感想です。

 パンツはどうしても、ジャケットに比べると価格が低めに設定されている
傾向のようで、「パンツこそ仕立てるのが難しい」と考えている私としては
残念でなりません。

saxon**
ブランド名:SAXON (Premium)  
テーマ  :テーラー仕立て
イメージ :大きな変化・デザインでなく、あくまでも穿き心地の良さを追求
ポイント :くせ取りのテクニックを応用した立体的なシルエット
素材ポイント:日本毛織 MAF使いのビンテージルック
      1.シルク混トロピカル
      2.三杢ポーラー
      3.グレンチェッック
シルエット:ノープリーツ テーパード
参考上代 :¥30,000-
株式会社エミネント


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プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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