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#140.旅行の話 その四

Posted by KINN Tailor on 05.2013 特別な話   0 comments   0 trackback
 弘前城の後に花巻に行きました。
 今回の旅行に同行してくれたY君は、仕事の関係で岩手に住んでいます。
旅行の相談をしていた時に「岩手にいらしてくれたなら案内できますよ!」
と言ってくれたのをきっかけに、岩手に行く事を考え始めました。

 岩手と言えば、宮沢賢治生誕地であった事を思い出しました。私が子供の
頃、ラジオ番組「風の又三郎」を聞いてから、宮沢賢治の本をよく読むよう
になり、いつかは花巻に行ってみたいと思っていたのです。
 調べてみると宮沢賢治記念館は、新幹線の新花巻駅から比較的近い所にあ
り、東京に帰る途中に寄るには丁度良い…という事がわかりました。
 そして花巻にはもう一つ、是非食べてみたい物がありました。それは「暮
坪(くれつぼ)カブ」
という薬味にするカブで、カブなのに大根の形をして
いる珍しい物です。東北地方のお蕎麦は有名ですが、この暮坪カブで食べて
みたいとずっと思っていました。

 新花巻駅にはお昼少し過ぎに到着して、早速お蕎麦屋さんに行きました。
暮坪カブを試してみたところ…結構辛い物ですが、お蕎麦の薬味にはとても
良く合っていました。京都の辛味大根は有名ですが、大根とカブの違いから
か、一味違った感じでした。この暮坪カブは遠野地方を中心とした割と狭い
地域でしか作られていないそうで、栽培するのにも結構費用が嵩む物なのだ
そうです。東京でも食べたいと思いましたが、なかなか難しいのかも知れま
せん。
 蕎麦の後に宮沢賢治記念館へ行きました。前日のパーティで「明日は花巻
に行きます」と言ったところ「あぁ、宮沢賢治ですね」と即答されて、やは
り花巻と言えば宮沢賢治なんだなぁ…と実感しました。同席していた方々に
どんな本を読んだことがあるか聞いてみたのですが、やはり「銀河鉄道の夜」
と仰る方が殆どでした。
 私が一番好きな作品は「グスコーブドリの伝記」です。宮沢賢治の作品は
没後に発表された物が多いのですが、この作品は生前に自身が発表した数少
ない作品の一つです。
 記念館には直筆の原稿や愛用のチェロなどが展示されていました。多くの
ファンがいる宮沢賢治ですが、展示品や紹介されている作品を改めて見て、
彼の作品の魅力は実体験を基に独特の世界観で描き上げているところなので
はないか…と思いました。
 展示品を見終わった後は「注文の多い料理店」へ入ってお茶を飲んで一休
みし、東京へ戻りました。
記念館&レストラン
記念館入り口と「注文の多い料理店」

 Y君も日頃仕事が忙しいせいか「こんなにゆっくり見たのは初めてです」
と喜んでくれていましたが、私1人では青森の後に岩手に寄る事はなかった
と思いますし、初日から振り返ってみると、大変充実した3日間だった…と
云えると思います。

賢治の本 
表紙が痛んでしまっているが、1952年に発行された初版本


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プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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