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#135.チッキ(Check)

Posted by KINN Tailor on 01.2013 懐かしい話   0 comments   0 trackback
 前回お話しをした弘前のパーティの日が近づいて来ました。

 このパーティは昼がモーニング、夜はタキシードという礼服から礼服への
会なので、一泊の割に荷物が多くなります。また、セミナー用の資料なども
ありますので、荷物は事前に宅配便で送ることにしました。
 その準備をしている時に、急に「チッキ」の事を思い出しました。
 皆さんは「チッキ」といっても全く分からないと思うのですが、私が子供
の頃は鉄道を利用する人のために鉄道小荷物というサービスがあって、乗車
券を見せると荷物を列車で送ってくれたのです。当時の列車には必ず郵便や
荷物を積む車両が繋がっていましたので、そこに載せて運んでくれる訳です。
 普通は荷物の方が1日位遅く現地に届くのですが、到着した後は駅からトラ
ック(と言っても当時はオート三輪でした。)で自宅まで届けてくれました。
 当時移動手段としては列車が中心でしたし、今のように宅配便などありま
せんから、このサービスを利用する人が多かったのでしょう。この便の事を
みんな「チッキ、チッキ」と呼んでいました。
 当時は何も考えずに私も「チッキ」と言っていましたが、語源は何だろう?
…と思い、調べてみました。娘は「遅れて届くから、遅着…で、チッキじゃ
ないの?」と推測していましたが、残念ながら少々考え過ぎで、お客様の「預
かり証」
の事のようで、チェック‐Check‐から来ているそうです。

 以前にもお話ししましたが、当時は夏になると御殿場に行っていました。
ある時、兄と従弟が後から遊びに来たのですが、二人とも自転車を持って行
こう、という事になり、この「チッキ」を利用して運んでもらったのです。
その時はとても運が良くて、兄達と一緒の列車に自転車が載せられたそうで、
駅で自転車を受け取り、それに乗って家まで行く事ができたのです。
 後から聞いた話ですが、新橋で自分たちの自転車が同じ列車に積まれるの
を見て「これは!」と思ったそうです。途中国府津駅で乗り換えがあります
ので、そこでどうなるか心配したようですが、そこでも自分たちの自転車が
一緒に乗り換えされているのを見たそうですから、さぞや「ついてる」と思
った事でしょう。
 こちらは何も知らずに待っていたら、いきなり自転車に乗ってやって来ま
したので、まさか東京から自転車で来る訳はないよな…と思いながら、ビッ
クリしたものです。
 乗客と荷物が同じ列車に揺られて目的地に行くなんて、ちょっと素敵な気
がしませんか?

 いつ届くか分からない…というのは現代では通用しないのかも知れません
が、あまり時間の制約が厳しくなかった頃の思い出です。


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プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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