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#010.ポケット
三つ揃いスーツにいくつポケットがあるか数えてみたことはありますか?
ごく一般的な服で考えてみますと、上着の表側に3ケ、裏に3~4ケ、ベスト
の表に4ケ、裏は必ずあるとは限りませんが2ケ、そしてパンツは4ケです
から全部合わせると、14~17ケ以上になるわけです。
またポケットといっても“玉縁ポケット”、“箱ポケット”、“貼りポケット”
など種類も色々あります。仕事を習い始めると、大概の人がこの“ポケット
作り”に苦労します。
私も最初はそうでした。ベストなどはポケットが占める割合が多いので、
ポケットができると「あぁ、これで仕事の半分は終わったな…」と思った
ものです。
さて、先程ポケットの種類をいくつかご紹介しましたが、少し変わった
ポケットでは「チェンジポケット」というのがあります。
これは、上着の右側のポケットのすぐ上に付けるやや小さめのポケット
で、主に小銭を入れたりします。おつり=Changeが名前の由来ですね。
実際に小銭を入れるかどうかは別にして、ややスポーティなデザインの
時に使われます。
ところが面白いことに、イギリス風のジャケットではよく見かけますが、
イタリア風の場合にはほとんど見かけません。
好みの問題なのか?…イタリア人はわざわざ小銭入れなど作りたくない
のか? 特別な意味があるのかはわかりません。
この「チェンジポケット」は、モーニングでも使われています。
モーニングは今では昼間の正礼装ですが、ずっと以前は普段着だったので
「チェンジポケット」を付ける場合もあったのでしょう。
モーニングにはもう一つ面白いポケットが付いています。腰から下のス
カートの部分…後が割れていますね。その割れている部分にポケットが付
いているのです。横から物が入れられるようになっていて、主に手袋を入
れます。

もう一つ、変わったポケットを紹介しましょう。
「メールポスト」と呼ばれているこのポケットは、大きな布を貼り付けて
その布にポケットの口を作ってフラップを付けるものです。
形から付いた名前のようですが、なかなかユーモアのセンスがあります
ね。このポケットはスポーティなオーバーコート、例えば“ポロコート”など
によく使われています。

このようにポケットは実用面だけでなく、デザイン的な要素がとても強い
ものなので、オーダーで服を注文される場合は、ちょっとこだわりのある
ポケットにするのもお勧めです。
ごく一般的な服で考えてみますと、上着の表側に3ケ、裏に3~4ケ、ベスト
の表に4ケ、裏は必ずあるとは限りませんが2ケ、そしてパンツは4ケです
から全部合わせると、14~17ケ以上になるわけです。
またポケットといっても“玉縁ポケット”、“箱ポケット”、“貼りポケット”
など種類も色々あります。仕事を習い始めると、大概の人がこの“ポケット
作り”に苦労します。
私も最初はそうでした。ベストなどはポケットが占める割合が多いので、
ポケットができると「あぁ、これで仕事の半分は終わったな…」と思った
ものです。
さて、先程ポケットの種類をいくつかご紹介しましたが、少し変わった
ポケットでは「チェンジポケット」というのがあります。
これは、上着の右側のポケットのすぐ上に付けるやや小さめのポケット
で、主に小銭を入れたりします。おつり=Changeが名前の由来ですね。
実際に小銭を入れるかどうかは別にして、ややスポーティなデザインの
時に使われます。
ところが面白いことに、イギリス風のジャケットではよく見かけますが、
イタリア風の場合にはほとんど見かけません。
好みの問題なのか?…イタリア人はわざわざ小銭入れなど作りたくない
のか? 特別な意味があるのかはわかりません。
この「チェンジポケット」は、モーニングでも使われています。
モーニングは今では昼間の正礼装ですが、ずっと以前は普段着だったので
「チェンジポケット」を付ける場合もあったのでしょう。
モーニングにはもう一つ面白いポケットが付いています。腰から下のス
カートの部分…後が割れていますね。その割れている部分にポケットが付
いているのです。横から物が入れられるようになっていて、主に手袋を入
れます。

もう一つ、変わったポケットを紹介しましょう。
「メールポスト」と呼ばれているこのポケットは、大きな布を貼り付けて
その布にポケットの口を作ってフラップを付けるものです。
形から付いた名前のようですが、なかなかユーモアのセンスがあります
ね。このポケットはスポーティなオーバーコート、例えば“ポロコート”など
によく使われています。

このようにポケットは実用面だけでなく、デザイン的な要素がとても強い
ものなので、オーダーで服を注文される場合は、ちょっとこだわりのある
ポケットにするのもお勧めです。
コートだけではなく、トラウザーズのポケットも面白いですよね。
もともと後のポケットはなかったと聞いたことがあるんですが、
どうなんでしょうか。
テケなんかもそうですが、ピスポケットなど
その発生の歴史を紐解くのもなかなか楽しいなと感じます。
もともと後のポケットはなかったと聞いたことがあるんですが、
どうなんでしょうか。
テケなんかもそうですが、ピスポケットなど
その発生の歴史を紐解くのもなかなか楽しいなと感じます。
いつも楽しみにブログを拝見しております。
この冬は昨冬に作って頂いたメルトンのコートが
大活躍しております。
寒がりの私でも暖かくて着心地のよいコートに包まれ
誠に気分良く屋外を歩いております。
ところで、燕尾服のポケットはどうなっているのでしょうか?
とくに勲章と関係のない着方、ウィンナダンスの方や
伝統的オーケストラの方々はポケットをどう使われているか
興味があります。
やはり手袋を入れるのでしょうか?
それとも身体の動き逃げのため使うのでしょうか?
この冬は昨冬に作って頂いたメルトンのコートが
大活躍しております。
寒がりの私でも暖かくて着心地のよいコートに包まれ
誠に気分良く屋外を歩いております。
ところで、燕尾服のポケットはどうなっているのでしょうか?
とくに勲章と関係のない着方、ウィンナダンスの方や
伝統的オーケストラの方々はポケットをどう使われているか
興味があります。
やはり手袋を入れるのでしょうか?
それとも身体の動き逃げのため使うのでしょうか?
リカルド夙川様
いつもコメントをありがとうございます。
燕尾服のポケットについてですが…ダンスをされる方は、動きの関係からか作らないことの方が多いです。
私は基本的にお作りしますが、実際にどのように使われているかはご本人次第ですね。
今度、機会があればお聞きしてみます。
いつもコメントをありがとうございます。
燕尾服のポケットについてですが…ダンスをされる方は、動きの関係からか作らないことの方が多いです。
私は基本的にお作りしますが、実際にどのように使われているかはご本人次第ですね。
今度、機会があればお聞きしてみます。
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