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#115.懐かしい話 乗り物その参

Posted by KINN Tailor on 11.2013 懐かしい話   0 comments   0 trackback
 私と兄が夢中になった鉄道模型は、当時子供が買ってもらう「おもちゃ」
としてはちょっと高額で、二人でおねだりをしましたがダメでした。
 しばらく経ってから母方の祖父がお金を出してくれて(やはり孫には甘い
のですね)、それに父が足し前をして機関車の模型を買ってくれることにな
りました。
 その頃は16mmゲージなんて小さい物はまだなく、35mmというタイプで
した。買ってもらった時はそれこそ嬉しくて、毎日兄と二人で線路を組み替
えては走らせて楽しんでいました。その内に模型で遊ぶだけでは飽き足らず
鉄道の本も読むようになり、だんだんと詳しくなっていきました。
 以前にもお話しましたが、当時は夏になると別荘へ行っていまして、新橋
駅から機関車に乗る時などは本当にウキウキしたものです。兄と一緒に乗っ
た時などは窓から首を出して、道標に書いてあるサインを見て「カント○○!、
スラッグ○○!」(カーブを曲がり易くするためにレールの外側を高くする寸
法がカント、レールの間隔を広げる寸法がスラッグ)などと声に出して遊ん
でいました。
 その内に兄は鉄道模型を作るようになりました。私たちの従弟が模型を買
ってもらえなかった時も、機関車と駅の模型を作ってプレゼントをしていま
した。この従弟は戦争による疎開から東京に帰って間もない頃だったのです
がとても喜んで、早速模型の駅の駅名を書く板に「新橋⇔小野」と書き込ん
でいました。「小野」は従弟が疎開していた先の駅名なのですが、まだ小さか
ったのでこの2つの駅名しか知らなかったのです。

 このように兄は手作りの模型を楽しんでいましたが、私は結婚した頃から
レイアウトに興味を持つようになり、16mmゲージの小さなレイアウトを作っ
て、「小さな山手線」を走らせて楽しんでいました。
 当時から休みが余りありませんでしたので、思ったように模型を増やして
いく事はできなかったのですが、そんなある時、お客様のT氏のお宅にお届
け物に上がりました。そうすると、「服部さん、一寸上がらない?」と仰るの
でお邪魔したところ、何と10畳以上はある応接室一杯にレールを敷きつめて、
沢山の模型を走らせていたのです。それまでに鉄道模型の話をしたことはな
かったので全くの偶然だったのですが、個人のお宅でこれだけのスケールの
物を見たことはなかったので、ちょっと驚きました。
 それからは洋服の話だけではなく模型の話もするようになって、お付き合
いの幅がずいぶんと広がりました。

 私の趣味は、いつの頃からか止まったままですが、どこかへ出かける事に
なると、つい時刻表を出して調べるのが癖になっています。これが結構楽し
かったりする訳です。
 娘は「ネットで調べるとすぐに分かるよ!」と言いますが、時刻表を繰っ
て調べて行くのが楽しい訳で・・・今や鉄道関係の趣味は「時刻表を見る事」
になってしまったかも知れません。


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プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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