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#108.年末の思い出

Posted by KINN Tailor on 24.2012 懐かしい話   0 comments   0 trackback
 今日は丁度クリスマスイブにあたります。
 日本でもバブルの頃は、若い人を中心にクリスマスにかなり大騒ぎをして
いたようですが、最近は街の飾り付けなども、その頃よりは随分おとなしく
なった気がします。
 私が子供の頃は、まだ「クリスマスを祝う」という習慣がありませんでし
た。そもそも今のように、鶏の丸焼きがどこにでも売っている時代ではなく、
それはやはり日本人にとっては特別な物といった感じでした。
 更に以前ブログでも取り上げましたが、年末は洋服屋の繁忙期でもありま
すので、クリスマスどころではなかったのだと思います。ただ「クリスマス
っぽい行事」
というのはありました。
 実は父の誕生日は12月25日で・・・何でも25日の明方、教会の鐘が聞こえ
て来た頃に生まれた(!)
のだそうです。父はキリスト教ではありませんで
したので、特に意識をしていなかったようですが、母方の叔父の家から毎年
25日に焼いた鶏をお祝いで届けてくれました。父はとても嬉しかったようで、
叔父について来る子供にお小遣いをあげていました。
 叔父には子供が三人いましたが、一人だけがついて来るのを許されたそう
で、お小遣いを目当てについて来る役が取りっこになったそうです。
 子供の頃のクリスマス時期の思い出と云ったら、こんなこと位しかありま
せん。
 それよりも「年末の思い出」となると、印象に残っている事があります。
当時は注文の支払いをその都度されるのではなく、お盆と暮れの年2回にまと
めてされる方がいらっしゃいました。こういう方は、ご本人が頻繁に利用さ
れるので毎回支払いをするのは面倒なのでまとめて…という場合や、ご家族
もご利用になるのでまとめて…という場合などで、いずれにしても上得意な
お客様な訳です。
 その年末の集金には、父が時期的に忙しいため母が行っていました。近所
ハイヤー屋さんがあって、そこに頼んで何軒か回る訳です。その時に、私
たち子供を家に残しておくと何かと邪魔だったのでしょう。まだ小さかった
私と下の妹二人がよく連れて行かれました。
 特に何がある訳でもなく、お得意様のお家を回っているのを車に乗って見
ているだけなのですが、まだ車が珍しかった事やハイヤーに乗れる事は滅多
になかった事ですから、子供にとってはちょっとした楽しみでした。
 この集金はやがて私が引き継ぐ事になるのですが、そのためか子供の頃の
「年末」というとこの事が思い出されるのです。

 今年はここ3年連続で来ているクリスマス寒波だけではなく、凍えるよう
な年末になる…との予報が出ているそうです。
 風邪ノロウイルス感染にはくれぐれもご注意頂きまして、皆様良いお年
をお迎え下さい。


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プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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