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#103.セミナーの話

Posted by KINN Tailor on 19.2012 セミナーの話   1 comments   0 trackback
 先週の日曜日に、ある協会からの依頼でセミナーの講師をしました。

 今回は先方からのご要望で、「受講者が製図をする」という内容でした。
ここ数年、年に数回セミナーを実施していますが、時間や場所の問題があり、
受講者が実際に製図をするという機会はありませんでした。
 最近は製図を習う際に、実寸ではなく1/4サイズで描くことが多いという
話を聞きますが、私はこれには大いに疑問を持っています。
 小さいサイズの画は比較的描きやすくバランスも取りやすいですし、何と
言っても早く描けるので、教える側からすると楽なのかもしれません。
 ただ、あくまでも縮小サイズで実寸ではない訳です。実際に服を作る時は
実寸で型紙を作らなくてはなりませんが、その際に私のようにフリーハンド
で描く部分が多い場合や全体のバランスを取る(ここが一番大切です)事が、
大変難しくなってしまうのです。
 今は実際に製図をする事自体が少ないので仕方ないのでしょうが、やはり
実寸で描いた物のイメージが頭に入っているのとそうでないのとでは、大き
な違いがあると思うのです。
 私が以前指導に行っていた工場に、こんな提案をした事があります。工場
の壁に実寸の型紙や仕上がった時の画を貼る…という事です。
 工場では、各人がどうしても部分的な作業を担当する事になりますが、今
自分はどんな物を仕上げるために何をしているのか、出来上がりはどうなる
のか…等をしっかりとイメージしながら仕事をする事が大切だと思ったから
です。
 そんな具合で、今回のセミナーをお受けする際に、「製図をするのであれば
実寸で」
という事を条件にさせて頂きました。
 場所の問題から最初は2~3人が1組になって1枚の製図をする…という事
でしたが、今回はジャケットのみの製図でしたので、横幅がそんなに必要な
く、1人で1枚の製図をする事ができました。
 セミナーは朝9:30から16:30迄とほぼ一日でしたので、前半では着心地
が良く動きやすい服を作るためのポイント
の説明と採寸、後半で製図を行い
ました。
 人数も42名と多めでしたので、最初は全員無事に描き終えるか少々心配し
ましたが、皆さんご経験がおありになったのか無事に描く事ができました。
 製図をお伝えするスピードが早かったので、皆さんとても大変だったと思
いますが、質問も沢山出て、なかなか活気のあるセミナーだったという印象
です。
そして、最後に「楽しかった」というご意見を頂き、この内容でお受けして
良かったと思いました。

 製図をしてみたいけどなかなかチャンスがない…という方は沢山いらっし
ゃるようですので、実際に仕事では使わなくても自己啓発という意味で製図
セミナーも企画してみようかな…なんて思ったりしています。
セミナー

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2012.11.25 01:13 | | # [edit]


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プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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