Loading…

#78.懐かしい職人仕事 その壱 ラオ屋さん

Posted by KINN Tailor on 21.2012 懐かしい話   2 comments   0 trackback
 私が子供の頃は、色々な商売の人が物を売りに来たり、修理をするために
職人さんが家の近所を回って来ていました。
 考えてみると、今ではこういう人達の事をご存知ない方が沢山いらっしゃ
ると思いますので、何回かに渡り懐かしい職人さんのお話を紹介したいと思
います。

 昔は、煙草を吸うのに煙管(キセル)を使っていた人が結構居ました。
 煙管は口に加える部分(吸口)と煙草を詰める先の部分(火皿)が真鍮で
できていて、その間は竹の筒で繋がれていました。この竹の筒の部分がとて
も長い物と、比較的短い物とがあって、長いものは「長ギセル」と呼ばれて
いたと思います。
    煙管のイラスト*
 煙草を吸っているうちに竹の筒の中にはヤニが溜まってきて、だんだんと
空気の通りが悪くなってくるので、竹の筒を取り替える必要がありました。
この竹の筒を取り替える専問の職人さんがいて、あちこちと回り歩いて仕事
をしていました。
 職人さんは、小さなリヤカーのような車を引っ張って歩いているのですが、
その上に蒸気の出る小さな釜が乗っていました。一種のボイラーですね。
 その釜から湯気が出る所に笛を付けて「ピィーッ」と鳴らしながら回って
来る訳です。よく日曜の昼間などに「ピィーッ」と笛の音が聞こえてくると
「あっ、ラオ屋さんが来た!」と言って、煙管を手に持った人が集まって来
たものです。
リヤカーのイラスト*
 煙管は、前と後ろの真鍮製の部分に蒸気を通してよく洗って磨き、竹筒を
新しい物に取り替えて出来上がりなのですが、この竹が特殊な物で、かなり
丈夫な竹だったようです。
 聞くところによると、ラオスで生産された竹を使っていた…という事で、
「ラオ屋さん」は、そこから付いた名前なのだそうです。
 確かに「羅宇(ラオ)」という字が使ってありました。

 今でも煙管の愛好家はいらっしゃいますが、昔は大工さんなどがよく使っ
ていて、当時、そういう商売の人はハッピを着ていましたので、帯の所に挟
んで持ち歩いていたものです。時代劇でもよく使われる小道具で、やはり帯
に刺しているの姿が思い浮かぶのではないかと思います。
 もし、私のお客様で煙管の愛好家がいらして、スーツで持ち歩きたい…と
言われたら、どんなポケットが向いているのでしょうか。。。
 やはりパイプなどと同じように、裏隠しのあたりに専用の細長いポケット
を作るのではないかな?…などと思案すると一寸楽しくなります。

ラオ屋さんのエピソード、楽しく拝読致しました。

私も、パイプと葉巻を嗜む程度ですが、休日の日などに一服しています。
パイプ用のポケットのお作りが可能というくだり、大変勉強になりました。
ありがとうございます。
2012.05.21 14:16 | URL | 丸田秀一 #- [edit]
丸田秀一様

 いつもありがとうございます。
パイプ用のポケットをご希望の場合は
ご使用になられるパイプをお持ち下さい。
今後とも宜しくお願いいたします。
2012.05.22 10:45 | URL | 服部 晋 #- [edit]


  • password
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://kinntailor.blog98.fc2.com/tb.php/106-985eefa6

プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

カウンター

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR