Loading…

#77.ナポレオンカラーの話

Posted by KINN Tailor on 14.2012 デザインの話   4 comments   0 trackback
 ナポレオンはフランスの皇帝として、また英雄としても名高い人ですが、
ファッションの方でも色々と影響を与えた人物です。

 何しろ私が子供の頃には、「なぜナポレオンは赤いズボン吊りをしていた
か?」という有名な"なぞなぞ" があったくらいで、ナポレオンはいつも赤い
サスペンダーをしていたのです。
 残っている画像では比較的ベストやジャケットを着用ている物が多いので、
今風のクイズならば…「ナポレオンはいつも何色のサスペンダーをしていた
でしょうか?」というお題になっていたかも知れません。
 皆さんもナポレオンと聞くと、あの帽子や独特の襟の形をしたジャケット…
「ナポレオンカラー」を思い出されるのではないでしょうか?

 ナポレオンカラーはラペルとカラーが根元まで別れていて、それぞれ単独
で動くようになっており、上襟(カラー)の襟腰の幅が広く、一度上に上が
ってから折れる…というデザインになっています。
    IMG*
 ちょうど先日、ナポレオンカラーのジャケットを作ってお納めしました。
このお客様は古い時代の服をよくご存知なのですが、かなり拘りのある方で、
その時その時のテーマを決められて、かなり大胆なデザインの服をご注文に
なります。
 今回は「古い時代のナポレオンカラー」ということで、普通は2~3㎝上襟
が上がって折れてくるところを「可能な限り高く!」ということで5~6㎝上
げることにしました。
 ただ「襟腰の折り目をハッキリと決めない(襟腰を高くも低くも出来る)」
というご希望もありましたので、作るのに少々苦労しました。
 襟腰を高くするには芯を硬くすれば良いのですが、それでは折り目がハッキ
リしてしまうので、裁断を工夫して・・・つまり襟腰と襟とのカーブを変えて
調整しました。
 仕上がった服をお召しになって、ご本人は「やっと昔風のナポレオンカラー
ができました」と大層喜んで下さいましたが、どうしてこのような思い切った
デザインの服をご注文されるかというと…英国の著名なテーラーとお知り合い
で、定期的に凝ったデザインの服を着て見せに行くのだそうです。
 そうすると、店の職人さん達も出て来て、その服について色々と会話が弾む
のだそうです。

 こういった楽しみがあれば、その時代やテーマに合わせたデザインの服を作
りたくなるのもうなずけるなぁ…と思いました。
 このお客様の服を作ると、私も一つ技術が増えたような気がします。

こんにちは

壊れた振り子時計の件、読みました
入手できない部品は
作ってしまう修理屋さんもあります
ネットで探されては如何でしょう
私も、古いSEIKOのアラーム時計を
直してもらったことがあります
2012.05.14 20:53 | URL | おおもり #- [edit]
おおもり様

情報をありがとうございました。
ネットで探してみたいと思います。
今後とも宜しくお願いいたします。
2012.05.17 13:44 | URL | 服部 晋 #- [edit]
いつも楽しみに拝読しています。
「ナポレオンカラー」といえば…こんな映像を見つけました。
今は亡きE.プレスリーのインタビュー映像ですが、これ、まさに「ナポレオンカラー」ではないでしょうか?
http://www.youtube.com/watch?v=BsGgfWCfw6w
当時(確か70年代初頭)のシンガーやダンサーはこぞってこの人のステージ衣装(スタンドカラーのジャンプスーツ)を真似たものですが、ステージ以上に派手ハデなこのシーン・・・20世紀最大のスーパースターと云われた通り、オーラ全開ですね。
2012.05.21 15:35 | URL | 辻褄 #Zu1o2Wxo [edit]
辻褄様

 いつもありがとうございます。
映像懐かしく拝見しました。ありがとうございます。
まさにこの時代を象徴するようなステージ衣装ですね。
ここまでの衣装を着こなせるのも流石です。
今後とも宜しくお願いいたします。
2012.05.22 10:49 | URL | 服部 晋 #- [edit]


  • password
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://kinntailor.blog98.fc2.com/tb.php/105-a24e05e2

プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

カウンター

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR