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#390.修正具体例:お腹が出ている体形

Posted by KINN Tailor on 26.2019 補正の話   0 comments   0 trackback
 前回迄、トラブルが出た時の対処方をお伝えして来ましたが、今回は体形
の変化に応じた修正の仕方
を解説したいと思います。まず、お腹が出てきた
の修正について具体例を述べます。

 そのお客様は元々太っておられたのですが、久しぶりにジャケットを新調
される機会があり、改めて採寸をさせて頂きました。
 すると胴囲が10cm以上大きくなられていましたので、型紙から作り直す
になりました。
 お腹が出た体形の方は少なくありません。そういうタイプの方は、その後
お腹だけ大きくなる傾向にあります。この方も胸囲は105cmのままで変わ
っていませんでしたが、胴囲は96cmから109cmに変化していました。

 このような時にどこに手を加えるべきか…ですが、胴囲の変化はお腹が
出てきた為
ですので、基本的にはまず前身頃を修正すれば良い・・という
事になります。

 下図の要領で型紙を修正します。
肥満製図

aa’迄広げます。
それに伴い、n~wn~w’に変えます。
前のハナを修正します。
*ここからの修正は、一度仮縫いをしてからでないとできません。
 お腹が出ている方の修正で注意しなければならないのは…お腹の下は出て
いない
という事です。
 お腹の寸法に合わせて前を出したままにしてしまうと、裾が前に出たよう
なズドンとしたラインになってしまいます。
 仮縫いの際に、どの位お腹の下がないかを見極めて裾周りの修正をします。
a'~bのラインを削り、a'~b’にします。
前のラインを削るだけでは足りませんので、脇をc~c’分削ります。
*脇を削るか否かは、体形にもよりますが、胸囲よりも胴囲が大きくなって
 しまった場合は削らないと綺麗に収まらないと思います。
*部分的に大きくなってしまった場合は、その部分以外は元のままな訳です
 から、広げるだけでなく削らないとバランスの悪い服になってしまいます。

◼︎型紙の変化
 結果、型紙はこんなに大きく変わりました。
 上)修正後の型紙
 下)元の型紙
肥満体型紙_4800

◼︎本縫い前の状態
 お腹が出ている体形の割にはスッキリ見えます。
肥満体_4809 肥満体_4810
  

プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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