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#388.トラブルが出た時の対処の仕方 その参

Posted by KINN Tailor on 29.2019 補正の話   0 comments   0 trackback
 解説の続きです。

Q3)襟の横に下図のようなシワが出る。

Q3のイラスト

⇨A:これは肩のイカリが強い、もしくは前肩である…という事になります。
【直し方】
イカリ肩だけの場合は、後ろ身頃は直さず、前身頃の肩先をイカらせます。
前肩の場合は、基本的にイカリ肩であり前肩という事になります。
 前身頃の肩先をイカらせるだけでなく、襟元も起こします。
 更にアイロンで肩をねじり、図a.の所が浮くようにクセを取ります。
後身頃は、肩幅を広げ糸を入れてイセ込みます。
 更にアイロンで肩全体が前に向くようにクセを取ります。


イカリと前肩

 イカリ肩前肩は日本人にとても多い体形です。

 まずトラブルが出ないようにする為には、採寸をする際に、その人が前肩
かどうか
…よく観察する事が大切です。
 前肩の人の場合、襟元から肩先を手で触ってみると、背中側が丸く前側
がしゃくれている
事がわかると思います。
採寸の際に前肩かどうかがわかれば、パターンを作成する際にその情報を生
かす事ができます。
 しかし「思っていたよりも肩がイカっていた」「採寸時は姿勢が良かった
が、実際に服を着ていつもの姿勢になったら、シワが出た」等々、予期せぬ
事は色々と起きるものです。
 長年の経験から行なっている事ですが、私は採寸の時に「この方はいつも
より姿勢を良くしているな・・」と思った時は、採寸に時間を掛け、自然な
姿勢になる
のを待つようにしています。
 そして、仮縫いが終わる迄は肩周りの生地を多めに残しておく…という事
を必ずします。肩周りに生地が付いていれば、何かあっても問題なく直す事
ができるからです。

 既製服の場合は、残念ながら肩に余分な布は付いていない筈です。少しで
も直したい場合は、(大変な作業になりますが)襟元を下げ、アイロンで、
できるだけ肩先が前を向くようにクセを取るようにします。

 Q4 以降の解説は、次回(8月5日予定)行います。

〈つづく〉

  

プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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