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#370.藍染の絹の話

Posted by KINN Tailor on 19.2018 生地の話   0 comments   0 trackback
 以前このブログで、藍で染めた絹生地の話を紹介した事があります(#39.
藍染の絹)。

 この生地は、繭から糸を紡ぐ事から始まり、糸を染め、手機で織って布に
する迄の工程が、全て手作業で行われます。
 #39.でも書きましたが、糸は鹿児島で紡ぎ徳島で藍染めをし、八王子
で織る
・・という段取りですので、特殊な技術だけではなく、手間も時間
もかかっている生地なのです。
 特に、本来の生地幅は58㎝なのですが、私の要望で75㎝迄広げて織って
貰っていますので、更に労力を掛けている事になります。

 あるお客様にこの生地を紹介したところ、大変気に入られて、すぐに一着
仕立てられました。
 そして暫くしてから「あの藍染めの絹でもう一着…」というご要望を頂き
ましたので、問屋さんに連絡したところ「これが最後の一反になります…」
と言われてしまいました。
 残念な事に、職人さんが高齢のためにお辞めになってしまった・・との事
でした。

 この藍染の絹も長い間使わせて頂きましたが、もう手に入らないというの
が何とも残念で、多少織りが違う58㎝幅の物がもう一反ある…と聞きました
ので、併せて取り寄せました。

 「藍染の絹」で仕立てた一着をご覧いただきます。

◇お客様の藍染絹ジャケット
シルク正面**

 藍独特の色味が絹という素材と合う事で、光沢のある美しい上品な藍色
変化した、素晴らしい逸品です。この生地がなくなってしまった事は、返す
返すも残念でなりません。

 問屋さんが、この生地を納めにみえた時に古風な大島紬を一緒に持って来
てくれました。
 こちらは模様を織るのにかなり苦労された・・と仰っていただけあって細
かい見事な柄に仕上がっています。
「これで、シャツでもどうでしょう?」・・と言われましたが、大変高価な
生地ですし、この柄を活かすのはやはり和服ではないか…と思いますので、
取り敢えずお預かりしている状態です。

※もし興味の有る方がいらっしゃいましたら、ご連絡頂きたいと思います。

◇藍染絹の大島紬
シルク生地**

シルク生地寄り**

シルク箱**
  

プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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