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#352.車椅子の方用のパンツ
平昌オリンピックは代表選手の大活躍で、メダルと共に沢山の感動を日本
にもたらせてくれました。
来月からパラリンピックが始まりますが、強風や人工雪に影響されずに、
素晴らしい試合が繰り広げられる事を祈るばかりです。
さて、昨年「車椅子生活をされている方のズボン」について質問があり、
「座っている事の多い人のズボンが、どうしても上手くできない…」という事
でした。
私は以前、障害のある方を支援する会に所属していた事があり、その時に
車椅子の人の服を研究していました。
一般的にはズボンの前身を短く、後身を長くする裁断をしているようです
が、それではどうも履き難いという事がわかり、もう"一捻り"した製図をする
ようにしました。
今回は、普通のパンツを車椅子の方用に補正する方法を説明します。
【採寸個所】

・座っている状態で、お尻の一番膨らんでいるところを含めて1周計ります。
(A:元のヒップ寸法よりも大きくなる)
・座っている状態で、前の中心線の辺りをパンツの上から膝まで計ります。
(①~③)
・お尻の一番膨らんでいるところを通って膝の裏まで計ります。(④~⑥)
【補正の仕方 前身頃】

(1)元の図に、①~③の数字を充ててみます。
(2)短くなった所のポイントを通すように、腰から小股まで線を引きます。
短くなった長さ=B
小股の下から7cmの所からBを計り、脇に向かって線を引きます。
(3)引いた線をたたみます。 前身頃の完成です。
【補正の仕方 後身頃】

(1)前身頃と同じように④~⑥の数字を充ててみます。
(2)今度は長くなっています。前身頃と同じように線を引きます。
長くなった長さ=C
(3)股から7cmの所にハサミを入れ、C分開きます。
(4)元のヒップ寸法と最初に計ったAの差分を広げ、調整します。
後身頃が完成しました。
この補正方法の最大の特徴は、ヒップラインから上が傾いている…という
事です。こうする事で、座っている時のお腹、腰回りの負担を軽くする事が
できるという訳です。
にもたらせてくれました。
来月からパラリンピックが始まりますが、強風や人工雪に影響されずに、
素晴らしい試合が繰り広げられる事を祈るばかりです。
さて、昨年「車椅子生活をされている方のズボン」について質問があり、
「座っている事の多い人のズボンが、どうしても上手くできない…」という事
でした。
私は以前、障害のある方を支援する会に所属していた事があり、その時に
車椅子の人の服を研究していました。
一般的にはズボンの前身を短く、後身を長くする裁断をしているようです
が、それではどうも履き難いという事がわかり、もう"一捻り"した製図をする
ようにしました。
今回は、普通のパンツを車椅子の方用に補正する方法を説明します。
【採寸個所】

・座っている状態で、お尻の一番膨らんでいるところを含めて1周計ります。
(A:元のヒップ寸法よりも大きくなる)
・座っている状態で、前の中心線の辺りをパンツの上から膝まで計ります。
(①~③)
・お尻の一番膨らんでいるところを通って膝の裏まで計ります。(④~⑥)
【補正の仕方 前身頃】

(1)元の図に、①~③の数字を充ててみます。
(2)短くなった所のポイントを通すように、腰から小股まで線を引きます。
短くなった長さ=B
小股の下から7cmの所からBを計り、脇に向かって線を引きます。
(3)引いた線をたたみます。 前身頃の完成です。
【補正の仕方 後身頃】

(1)前身頃と同じように④~⑥の数字を充ててみます。
(2)今度は長くなっています。前身頃と同じように線を引きます。
長くなった長さ=C
(3)股から7cmの所にハサミを入れ、C分開きます。
(4)元のヒップ寸法と最初に計ったAの差分を広げ、調整します。
後身頃が完成しました。
この補正方法の最大の特徴は、ヒップラインから上が傾いている…という
事です。こうする事で、座っている時のお腹、腰回りの負担を軽くする事が
できるという訳です。