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#345.特殊な体形 その十(最終話)

Posted by KINN Tailor on 27.2017 製図の話   0 comments   0 trackback
 10回に渡り、「背中に特徴のある体形」について、採寸の様子から製図法
について、お話して来ました。

"斜辺裁断"を使う前は、今回のような体形の場合…まず肩と脇の下の高さ
の差で見当を付けてパターンを作成して、後は仮縫いをしながら直していく
しか方法がなかったので、かなり苦労しました。
 斜辺裁断をするようになってからは、採寸をした時に背中の左右の膨らみ
の違いな
ど、細かい寸法がわかるようになったので、仮縫い時に大きな修正
をする事もなくなり、とても助かっています。

 実は今回の方、は10年程前にも一着作っておられるのですが・・・今回久
し振りに採寸し直して一番驚いた事は、肩や背中だけがとても大きくなって
いる事でした(左右の差も大きくなっていました)。
 前回は普段と同じように片側の斜辺だけ計り、後は肩や脇の高さを計って
修正すれば済みましたが、今回はそれでは難しいと判断しました。
 そこで、今回は左右の斜辺を別々に計り初めから左右の差を知った上で
パターンを作成
し、仕事をしましたので、比較的スムーズに進める事ができ
ました。

 また、このような機会がありましたら、紹介していきたいと思います。

▪️背中切り躾                    ▪️ベスト切り躾
背中 切り躾  ベスト 切り躾
・切り躾は、左右両方共入れて、後から片方を抜きました。
・左右並べてみると、高さがかなり違うの事がよくわかります。

▪️パンツ
パンツ
・上半身以外は全く問題ありませんでした。パンツは綺麗に落ちています。

▪️全身正面                     ▪️全身 後
全身正面 全身後2
・実際の体形に比べて服を着た方が、左右の差がわかりにくくなっていると
 思います。
・着て頂いて、服が身体に馴染んで来ると、更に着やすくなると思われます。

     *   *   *   *   *   *

 体形によるパターンの修正の仕方など、ご質問がありましたらメールにて
ご連絡下さい。お待ちしています。



  

プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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