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#343.特殊な体形について その8

Posted by KINN Tailor on 30.2017 製図の話   0 comments   0 trackback
 今回から、製図について説明していきたいと思います。

 まず最初に、一般的な体形の方の、斜辺裁断を使った後身頃の製図を説明
します。

【図 A】
図A**
・O=起点 O~B=鎌深 N~W=背丈 N~L=上着丈 
・B~2=ブレード寸法の1/2 2~3=3.5cm
 ここで、斜辺寸法を使って背の製図をします。
・B~Z=底辺 Z~N=内側斜辺 Z~S=外側高さ B~S外側斜辺 
・N~6=B/8 6~7=2cm 7~8=N~7の1/3
 これで後身頃の肩周りの製図ができます。
 一般的な体形の方はこのように製図をして、そのパターンを使って左右同
じ形になるように裁断します。
 また、どちらか片方の肩が下がっている場合は、この基本的な製図に補正
を施します。

【一般的な補正】
補正**
 例えば…右肩下がりだったとしますと、普通は7~8mm程度、多い時で
1cm位を図のように下げ、下げた分だけアームホールを深くします。
 ところが、この方の場合は左右差がとても大きいので、補正という範囲で
は上手くいかないと思い、後身頃と襟の製図を左右別々に行う事にしました。

【図 B】
図B**
 まず左の後身頃を描きます。
 それを元にして右側を描いていきます。
①採寸の際に脇の周りにテープを巻いて、脇の高さがどれ位違うかを計って
 みました。すると、右の脇が2.5cm下がっていましたので、Zを2.5cm下げてZ′
 とします。
②それに伴い、Bを2.5cmの半分の量1.25cm下げてB' とします。
 (ZとZ' は繋がっている線なので、その中間点であるBも下げてB' とする)
③B' とZ' を結び、その線を斜辺寸法の底辺として、背中の製図をします。
④すると、NはN' となり、B' と結ぶとかなりカーブした線になります。
⑤襟ミツ、肩の線も図のように右に下がります。
⑥脇の長さは左右違いますが、それ以外のB線(胸のライン)より下は左右
 同じに製図します。

 右側の背中がかなり強いカーブになっていますが、左側の背中に合わせて
縫い合わせ
アイロンをかければ、つれたりする事なく綺麗に仕上がります。

 次回は、前身頃襟の製図の説明をします。

〈つづく〉
  

プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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