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#329.スポーツジャケットの仕立て その二十四

Posted by KINN Tailor on 29.2017 ジャケットの話   0 comments   0 trackback
 前回袖が付きましたので、今日は袖を綴じるところからです。
「綴じ」は、袖付けの中でも一番難しい作業と言われています。表地と裏地
やパッドなどがきちんとした位置に止まるように綴じを行います。
 糸をきつく入れ過ぎると動きが悪くなりますし、ぐすぐすでは綴じた意味
がなくなります。どの程度の間隔で、どんな力具合で・・・という事を説明
するのは難しく、これこそは経験を積んで「力加減」を掴んでいくしかない
と思います。

①袖を綴じる
1袖を綴じる
・躾糸2本取りで袖を綴じていきます。
・袖の付け根に入れた糸をガイドにして、糸を入れます。
・充分注意しないと糸が表から見えてしまいますので、ひと針づつ確認します。

1袖綴じ2
・袖一周に糸を入れるとなると、途中で糸が足りなくなります。
 新しい糸にする時は、糸を止めてしまわずに新しい糸を繋いでいきます。
・綴じが入りました。

1袖綴じ3
・余分な生地をカットして行きます。
・生地は仕上がり線から20mm~25mmにカットしますが、袖の後ろの縫い目
 の所はカットせずに残します。
・後から袖付けの角度が変わった時…例えば肩幅を狭くしたくなった時など
 に必要になります。


②ユキ綿を付ける
2ユキ棉を付ける
・ユキ綿は、袖の前の合い印から後の合い印の少し先まで入れます。
・ユキ綿が付きました。


③アイロンをかける
3アイロンを…
・縫目を押さえて・・・次に上からも押さえます。
3アイロンを2
・袖山にアイロンのスチームをあてた後に、手で形を出します。
・袖付けが終わりました。後は裏地を処理すれば身頃が完成します。


④ストームタブを付ける
4ストームタブ
・今回、ストームタブを付ける事にしました。
4ストームタブ2
・ストームタブ用の釦を付けます。糸はツレデを使います。
・結び目は作らず、糸を生地に2度通すと糸が止まります。
・釦に糸を4回通します。

4ストームタブ3
・糸をぐるぐると巻き付け・・・
4ストームタブらすと
・その柱に糸を数回刺して、でき上がりです。

 次回、いよいよ仕上げにかかります。

〈つづく〉
  

プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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