Loading…
#321.スポーツジャケットの仕立て その十七
今回は、前回の続き…脇入れの始末と肩入れについて解説します。
①脇の裏地を止める

・前身の裏地を地縫い糸で止めた後、背中の裏地を載せて止めます。
・脇の縫目に躾糸が入れてありますので、そこに合わせて背中側の裏地を
折って止めます。
②肩パッドを準備する

・アイロンで背中側のパッドを手で引っ張りながらクセを取ります。
・続いて前側も同じようにクセを取ります。

・パッドの内側に指を入れ、真ん中が高くなるようにアイロンをかけます。
・パッドのクセが取れました。
③パッドを据える

・身頃の肩の位置を、芯に書きます。
・パッドを芯に止めて行きます。私は躾糸で粗い八刺しで止めています。

・パッドが芯に付きましたら、裏地を被せて表身頃も含めて躾で止めます。
④肩をイセ込む

・まず前身頃の肩の長さを計ります。
・後身頃の肩の長さも計り、イセ込む量を決めます。
・躾糸を後身頃に入れます。

・糸を引きながら長さを確認し、丁度良い長さで糸を止めます。
⑤アイロンをかける

・鉄台の丸い所を利用して、イセ込んだ箇所にアイロンをかけます。
・何度か位置をずらしながら、イセ込みが自然と馴染むようにします。
このブログをはじめ、製図の本などでも説明をしていますが、日本人は
前肩の人が圧倒的に多いため、この肩を多めにイセ込む事が大切です。
イセ込む量を多くして、尚且つ綺麗な肩に仕上げるコツは、今回説明した
アイロンワークにあります。鉄台を利用して背の部分が綺麗に膨らみ、肩線
が前肩になるようにすると上手くいきます。
では、この続きは次回。
〈つづく〉
①脇の裏地を止める

・前身の裏地を地縫い糸で止めた後、背中の裏地を載せて止めます。
・脇の縫目に躾糸が入れてありますので、そこに合わせて背中側の裏地を
折って止めます。
②肩パッドを準備する

・アイロンで背中側のパッドを手で引っ張りながらクセを取ります。
・続いて前側も同じようにクセを取ります。

・パッドの内側に指を入れ、真ん中が高くなるようにアイロンをかけます。
・パッドのクセが取れました。
③パッドを据える

・身頃の肩の位置を、芯に書きます。
・パッドを芯に止めて行きます。私は躾糸で粗い八刺しで止めています。

・パッドが芯に付きましたら、裏地を被せて表身頃も含めて躾で止めます。
④肩をイセ込む

・まず前身頃の肩の長さを計ります。
・後身頃の肩の長さも計り、イセ込む量を決めます。
・躾糸を後身頃に入れます。

・糸を引きながら長さを確認し、丁度良い長さで糸を止めます。
⑤アイロンをかける

・鉄台の丸い所を利用して、イセ込んだ箇所にアイロンをかけます。
・何度か位置をずらしながら、イセ込みが自然と馴染むようにします。
このブログをはじめ、製図の本などでも説明をしていますが、日本人は
前肩の人が圧倒的に多いため、この肩を多めにイセ込む事が大切です。
イセ込む量を多くして、尚且つ綺麗な肩に仕上げるコツは、今回説明した
アイロンワークにあります。鉄台を利用して背の部分が綺麗に膨らみ、肩線
が前肩になるようにすると上手くいきます。
では、この続きは次回。
〈つづく〉