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#240.駅弁の思い出 その壱

Posted by KINN Tailor on 27.2015 懐かしい話   0 comments   0 trackback
 今も昔も、旅行の楽しみの一つは駅弁ではないでしょうか。
 近頃は駅弁が流行っている…という事なのか、便利になったという事なの
か・・・東京駅などでは全国の駅弁が揃っているお店まであるようです。
 私の子供時代からするとかなり様変わりしていますが、今回はその駅弁の
思い出
をお話したいと思います。

 昨年の今頃このブログに書きましたように、子供の頃夏休みはよく御殿場
に遊びに行っていました。当時の列車は窓が開きましたから、列車の停車中
に窓から顔を出して買い物をした
ものです。
 売り子さん達は白い上着に白い帽子をかぶり、大きな箱に売り物を詰めて
太いベルトで首から下げて、停車中の列車の窓際を歩いて売る訳です。停車
時間はそう長くありませんでしたから、呼ばれるとそこへ走って行って手際
良く短い時間内に売りさばいていました。発車時刻になって列車が動き始め
ても、小走りに追いかけて来て売ってくれましたし、その時のお釣りも間違
わずに渡してくれたのには感心したものです。
 そして、列車のスピードが上がり販売が終了すると、売り子さんがホーム
に一列に並んで帽子を取ってお辞儀をする
のがとても印象的でした。

弁当売り子**

 当時の駅弁は木製の容器か紙の折箱(サンドイッチなど)で、お茶は陶器
に入っていました。陶器のお茶はとても美味しくて風情がありましたが、後
になってこれがプラスチック容器に変わってからは変な匂いがしてがっかり
したものです。

 一番頻繁に買ったお弁当が「鯵寿司弁当」です。小鯵をのせた握り寿司の
お弁当で、青魚が好きだった私のお気に入りでした。多分小田原の名産なの
ではないかと思うのですが、小田原は通りませんので大船とか大磯、もしく
は国府津の駅で買いました。
 その次が「鯛めし弁当」です。贅沢な印象ですが、ご飯の上に鯛のデンブ
がかけてあるシンプルな物です。続いて「三色弁当」で、これは鶏そぼろと
デンブと炒り卵がかけてあるお弁当です。この三色弁当は昔・・・昭和40年
頃迄はごく一般的なお弁当だったような気がします。うちの子供たちもよく
食べていました。最近はデンブは太巻きの時位しか見かけない気がしますが、
うちに小さな子供がいないから遠ざかっているだけかも知れません。
 そして当時まだ珍しかったのが「ハムサンドイッチ弁当」です。今のハム
サンドとは違い、レタスやキュウリなどは入っていません。薄切りのパンに
ハムが挟んであるだけです。これはよく大船駅で買いましたが、たぶん今の
「鎌倉ハム」を使っていたようで、ハムだけ…というのがとても贅沢に思え
たお弁当でした。

お弁当**

 どれも素朴な材料の物ですが、当時は外食をする事も少なく、普段の食事
とはちょっと違う駅弁が何よりも楽しみでしたし、買える駅を逃してしまう
と買えなくなってしまうので、ハラハラしたのも楽しい思い出なのです。
  

プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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