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#193.工作の話 その参 競技会
エンジン付きの模型を作るようになってから、新しい模型屋さんにも行く
ようになりました。
その店は色々な競技会に出ていて、私たち(例のACORN模型倶楽部)に
も盛んに参加するように勧めてきました。そこで、仲間と相談してまず沼津
で開かれる飛行機の会に出てみる事にしました。友人2人は“Uコントロール
競技”、私は“フリーフライト競技”に出場しました。
フリーフライトは、胴が細く翼の長い飛行機を、限られた燃料でどれだけ
長く飛ばす事ができるか…滞空時間を競うものです。私が出場したのは燃料
制限が20ccのクラスでした。
燃料はガソリンではなく、メタノールとニトロメタルの混合でした。取り
扱いが難しく、特にスタートさせるのにはコツがいりました。プロペラを回
してエンジンをかけるのですが、この回し方が問題で、ある程度力を入れて
タイミングよくしないとエンジンがかからないので、こういった大会の時は
ハラハラしたものです。
上手くエンジンがかかると、飛行機自体は軽いのでどんどん上昇していき
ます。そして燃料がなくなった後はグライダーと同じようになりますので、
そこでどれだけ風に乗って長く飛んでいられるか・・・を競う訳です。
この日は悪天候という事もありましたが、結果は3位に終わりました。

他の仲間は…前半はかなり上手に飛ばしていたのですが、初めての大会で
慣れていなかったのか、二人共途中で操縦ミスをして、墜落させて飛行機が
大破してしまいました。
残念な結果に終わりましたが、私たちはこの初めての大会を大いに楽しみ、
また次も挑戦しようと話しながら、壊れた飛行機を直していました。すると、
そこで私たちに声を掛けて来た人がいました。その人は清水にある商船学校
の先生で、「模型のモーターボートの大会があるから出てみないか」という
お誘いでした。
模型の船は作った事がありませんでしたが、とても魅力的なお話で興味を
持ちました。後日模型屋さんのご主人に相談してみると「まだうちの会から
は誰も出ていないので、是非参加してみて下さいよ!」と勧められたので、
作って参加することに決めました。
色々な模型の本を参考にして設計図を描いて作り始めました。モーターは
昔鉄道の模型を作った時の物を使い、単一の乾電池を6本積む事にしました
ので、全長が70cm位ある大きな物になりました。
本体は木で上に紙を貼り、防水用のラッカーを塗りました。スクリューは
買いましたが、舵は木を削って作りましたし、木は飛行機用の物を使いまし
たので、あまり費用はかからずに作る事ができました。
船の模型は全くの手探りでしたので何度もやり直しをして、かなり苦労を
した記憶があります。それでも大会まで3ヶ月近くあったのと、お隣の家に
広い庭があり、そこに大きな池もあって、好きな時に自由に実験させて貰え
たのが幸いでした。
試行錯誤の結果"やっとの事"で第一号が完成し、大会に出る準備が整いま
した。
この続きは、次回お話しする事にしましょう。

ようになりました。
その店は色々な競技会に出ていて、私たち(例のACORN模型倶楽部)に
も盛んに参加するように勧めてきました。そこで、仲間と相談してまず沼津
で開かれる飛行機の会に出てみる事にしました。友人2人は“Uコントロール
競技”、私は“フリーフライト競技”に出場しました。
フリーフライトは、胴が細く翼の長い飛行機を、限られた燃料でどれだけ
長く飛ばす事ができるか…滞空時間を競うものです。私が出場したのは燃料
制限が20ccのクラスでした。
燃料はガソリンではなく、メタノールとニトロメタルの混合でした。取り
扱いが難しく、特にスタートさせるのにはコツがいりました。プロペラを回
してエンジンをかけるのですが、この回し方が問題で、ある程度力を入れて
タイミングよくしないとエンジンがかからないので、こういった大会の時は
ハラハラしたものです。
上手くエンジンがかかると、飛行機自体は軽いのでどんどん上昇していき
ます。そして燃料がなくなった後はグライダーと同じようになりますので、
そこでどれだけ風に乗って長く飛んでいられるか・・・を競う訳です。
この日は悪天候という事もありましたが、結果は3位に終わりました。

他の仲間は…前半はかなり上手に飛ばしていたのですが、初めての大会で
慣れていなかったのか、二人共途中で操縦ミスをして、墜落させて飛行機が
大破してしまいました。
残念な結果に終わりましたが、私たちはこの初めての大会を大いに楽しみ、
また次も挑戦しようと話しながら、壊れた飛行機を直していました。すると、
そこで私たちに声を掛けて来た人がいました。その人は清水にある商船学校
の先生で、「模型のモーターボートの大会があるから出てみないか」という
お誘いでした。
模型の船は作った事がありませんでしたが、とても魅力的なお話で興味を
持ちました。後日模型屋さんのご主人に相談してみると「まだうちの会から
は誰も出ていないので、是非参加してみて下さいよ!」と勧められたので、
作って参加することに決めました。
色々な模型の本を参考にして設計図を描いて作り始めました。モーターは
昔鉄道の模型を作った時の物を使い、単一の乾電池を6本積む事にしました
ので、全長が70cm位ある大きな物になりました。
本体は木で上に紙を貼り、防水用のラッカーを塗りました。スクリューは
買いましたが、舵は木を削って作りましたし、木は飛行機用の物を使いまし
たので、あまり費用はかからずに作る事ができました。
船の模型は全くの手探りでしたので何度もやり直しをして、かなり苦労を
した記憶があります。それでも大会まで3ヶ月近くあったのと、お隣の家に
広い庭があり、そこに大きな池もあって、好きな時に自由に実験させて貰え
たのが幸いでした。
試行錯誤の結果"やっとの事"で第一号が完成し、大会に出る準備が整いま
した。
この続きは、次回お話しする事にしましょう。
