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#180.製図本への質問① パンツ後身について

Posted by KINN Tailor on 26.2014 製図の話   0 comments   0 trackback
 先日、製図本をご購入頂いた方からご質問を頂きました。製図本では説明
しきれない所もあると思うのですが、自分ではどこが足りないかがなかなか
わからない事もあります。今回のようにご質問を頂戴すると、私自身も大変
勉強になり助かります。
 早速ご質問の内容と説明を致しましょう。

      *   *   *   *   *   *

①後身のダーツはどこから取るのか?
→通常後身のダーツ量は(H寸-W寸)÷4で割り出し、これを1本のダーツ
 にするか2本のダーツに分けて取るかを決めます。
→ダーツの位置は腰のラインから直角にポケットに隠れるように取ります。
(多くの場合は2~2.5cm幅で2本、ダーツの長さは約10cm)

②後身の尻グリのラインがイラストのポイント20の下側を通る場合と上側
 を通る場合があるが、どちらが良いのか?

*この尻グリのラインの描き方は大変難しいかも知れません。見た目だけで
 なく履き心地に大きく影響する所だからです。
→まず一番大切な事は、股下の長さを正しく計る…という事です。
 この方法は既に実践されている方も多いと思いますが、足の間に物差しの
 ような物を入れて、できるだけ上に上げ、その上の端から床上までの寸法
 を計ります
。次にそこから靴の状態を見て、靴の厚さを引きます
 このようにして、股下を正確に計る事ができれば、基礎線Hを正しい位置
 に描くことができます。
→次にクリを描く時にポイント20のどこを通るか…という問題は、お尻が
 下がっている場合は20の下を、上がっている場合は20の上を通るように
 します。
 また最近では少なくなってきましたが、股上が浅いパンツの場合、尻クリ
 を深く
しないと座った時にパンツの後が下がってきてしまい、見た目も履
 き心地も悪くなりますので注意が必要です。




 この質問をして下さった方は、DVDの「パターン作成パンツ編」もお求め
頂いているのですが、今回メールを頂いて初めて、添付資料にミスがあった
事がわかりました。お持ちの方は誠に恐縮ですが、訂正をお願い致します

 イラストではポイント19から25が直線で結ばれていますが、本来その途中
にあるべき24が仕上がり線(外側のカーブ線)の上にあり、これは私の表記
ミスでした。

 描き順としては…ポイント4から4cm計って24とし、1924を直線で結び
基礎線Oとの接点を25とします。その後19から25を図のようなカーブにして
仕上げます。

修正いらすと

      *   *   *   *   *   *

 本を発売してからかなり時間が経ってしまい、大変失礼を致しました。 
  

プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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