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#70.ミシンの話 その壱

Posted by KINN Tailor on 26.2012 道具の話   2 comments   0 trackback
 私が初めてミシンを使ったのは、小学校に入ったばかりの頃でした。
 当時私の家には小さな工場があって何人かの職人さんが働いていましたが、
シンガーの業務用のミシン(103型)が三台ほど置いてありました。
 使ったと…云っても子供ですから、実は、電車ごっこの切符が手で切れる
ように画用紙にミシン目を入れるために使ったのです。一応、ミシンの練習?
にはなった訳です。
 当時のミシンは、足踏み式のテーブルに乗っていました。習いたての頃は、
一定スピードで針が滑らかに進むようにペダルを踏むのが大変でしたが、練
習していくうちに、ペダルの踏み方で針が上がった所や下がった所で自在に
止める事ができるようになって、何んだか嬉しかった事を覚えています。

 昭和46年に、長い間住んでいた港区から現在の渋谷区へ引っ越したのです
が、それから暫くして渋谷のミシン屋さんから、展示品だったシンガーの新型
(188U型)
を安く買わないか…という話があり、思い切って取り替えました。
 これはモーターが付いていて、この時に初めて電動ミシンを使った訳です。
その時に工場にあった3台のミシンも修理してもらい、職人さんたちに差し上
げました。買ってから70年位経っていたのですが、三台とも元気に働いてくれ
ました。昔の機械は材料が良いせいか、丈夫で長持ちします。
 一人の職人さんは、どこかを直した…と言っていました今でも現役で使って
います。実に大したものだと感心します。

 さて、ミシンのことで一寸不思議に思っていることがあります。
 私共の使う縫針や糸には番号が付いていますが、番号が小さい方が太くて、
大きくなると細くなります。例えば、穴糸8番、手縫糸30番、ミシン糸50番…
といった具合です。
 ところが、ミシンの針だけは逆で数の大きい方が太くなります。絹糸用9番、
ウール用11~14番、ジーンズ用16番となるのですが、なぜでしょう?
 長年不思議に思っていましたが、つい聞き忘れて今まできてしまいました。
どなたかご存知の方がいらしたら、是非教えて下さい。

  ミシン*
  *188U型のミシン:現在でも使っています


  

プロフィール

KINN Tailor

Author:KINN Tailor
服部晋(はっとり すすむ)
金洋服店 2代目店主
10代半ばから父・金生に師事し、洋服作りを修業。
伝統的な裁断・縫製技術を磨きながら日々研究を重ね「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法を開発。
近年では後進指導のための私塾やセミナーなどを開催する一方で、技術継承のためにDVD制作にも積極的に取り組んでいる。

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